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運命の独唱(アリア)
休息

「…はぁ」

ドアを閉めてため息をつく
つかない方がおかしい

「…前髪、どうしよ…」

毛先をいじると指先の感覚でも不恰好に切られていることがわかった

「…どうせなら切り揃えろよ…」

誰もいない部屋で悪態をつくとハサミで切り揃える

「…カラコン…」

一応カラコンをつけて鏡を覗いてみると大丈夫なきがした

目まで隠れていた髪を眉が隠れるかどうかの位置に切り揃えたためかおは見えてしまうがこの際しょうがない

「…眼鏡はつけないほうがいいか」

ケースにしまうと棚に戻す
眼鏡をつけていると今日のように襲撃されたときに動きづらいからだ

思い出しただけで疲労困憊の一日だったと思える
カラーコンタクトもはずして
ソファに横になるとなんだかどっとつかれがおしよせてきて奏は目を閉じた

色々起こりすぎてキャパシティーオーバーだよ…


「…寝てるし」

「寝てるね、」

ん…うるさい…

「おーい、かなちゃーん引っ越しだよー」

「奏くんおきて、」

なんだよ…もう…

「……森崎先輩…」

目を覚ますと目を見開いたまま動かない二人、森崎兄弟と目があった

「なんで部屋にいるんですか…」

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