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世界で一番きみが好き

「な……、何?……」


僕は、口元を若干引きつらせながら、おずおずと由姉の顔を見上げた。


「あのね、ポスター撮影に参加してほしいの!………また、あの時みたいに女装してね」


にっこりと満面の笑顔でウインクして取り出した由姉の手には、ピンクのふわっとしたワンピースがあった。


僕は、由姉の言葉をすぐに理解することができず、目の前にある由姉の顔と可愛らしいワンピースを交互に見つめ、立ち尽くした。



僕は、時々由姉がデザインを手がける「Ray」の専属モデルをやっている。ただ、恥ずかしいことに、女装というオプション付きで。


ブランド「Ray」は女性をターゲットにしたものだから仕方ないとはいえ、なんで僕が女装してまでとは思うけど、由姉の押しに負けて押し流されちゃったんだよね。


でも、そこで、新しい人達にも出会えたし、女装というオプションさえなければ楽しい現場だと思うんだけどね……。



とりあえず、話を聞くだけ聞いてみようかな……

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あきゅろす。
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