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終焉が奏でる始まりの歌
4(?side)
日は落ち、闇が支配する時間帯。


音を立てずに扉を開けた先には、静かな寝息を立てて眠っている神楽の姿があった。


穏やかな表情で眠る表情に思わず頬を緩め、音を立てないよう静かに傍に近寄った。神楽を起こさないよう滑らかな白い肌をゆっくりと撫でた。


肌に吸いつくような感触がとても心地いい。
触れた部分から伝わるその温かい体温が神楽の優しい人柄を物語っているようだった。


「ああ、神楽なんてお前は愛らしいんだ。早くお前を俺だけのものにしたいよ。私の嫁になる日が待ち遠しい」


熱い息を吐き、静かに眠る少年を熱く、愛しげな視線で見つめた。


「私の花嫁となる証を与えよう」


そっと髪に口づけを落とすと、神楽の栗色の髪は蛇神と同じ銀色の髪に変わっていった。


ゆっくりと神楽に覆いかぶさるように前かがみになると、眠っている神楽の胸元に口づけを落とし舐め上げた。
そっと唇を離すと、透き通った神楽の真っ白い肌には赤い文様が浮かび上がっていた。


「これで、お前は俺から逃れられないよ。ああ、それにしても神楽は甘いね。もっと、もっと舐めてその綺麗な肌を俺の唾液で濡らしたいが、今は我慢しよう。可愛らしい、神楽。愛しているよ」


男の表情は恍惚に満ちていた。


そして、ゆっくりと夜は更けていく。


今はまだ、安らかな眠りの中。何を夢見ているのだろうか。


いつもと変わりない日常。


しかし、それは、少しずつ運命の歯車を狂わせていた。


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