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終焉が奏でる始まりの歌
2(?side)
神楽を見つめてどれくらいの月日が経ったのだろうか。


日に日に、綺麗に成長していく少年を今日も森の奥から見守る。頬を染め輝かしいばかりの笑顔を見せる神楽に胸が高鳴るが、同時にどす黒い塊が私の胸を占めた。


私の愛くるしい大切な神楽。


あの、可愛らしい笑顔を見せるのは私だけでいい。


私以外と話すな


私以外のことは考えるな


私以外を愛するな


私以外の全てを忘れろ


愛おしげに少年を見つめた


ああ、もっと神楽のなめらかな肌を味わい、その身体の奥に私の熱い思いを刻みつけたいがまだ時が早い。


欲望のままに、神楽を貪っては、壊れてしまう。だから、仕方ないが今は我慢するしかないな。


時が満ちたら、必ず神楽を迎えに行くよ。


だが、神楽が私のこの醜い姿を見たらどう思うだろうか……。


どんな目で見て、どんな言葉を出すのだろうか……。


泣いて、叫び、逃げ出すだろうか。


だが、どんなに拒絶されたとしても、私はお前を決して離さない。


一生私の傍に置くよ。

それまでは、いつでもお前のことを見つめているから。

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