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堕ちた先には

煉は頬をなで上げ、瞳に一瞬妖しい光を宿すと、両手で肩をつかみ、僕を机の上に押し倒した。
背中に一瞬衝撃を感じ、あわてて廉の胸を押し起き上がろうとするも、歴然とした力の差に叶うはずもなく、煉はすんなりと僕の足の間に体を割り込ませた。


煉の顔が近づき僕は顔をそらした。

しかし、それを許さないかのように、両手で顔をつか
み、無理やり視線を合わせると、突然噛み付くような口付けをされる。


「ん……んぅ……」


息もできないくらいの激しい口付けに、だんだん息苦しさと眩暈を覚え、煉の胸を叩き抵抗する間にも、深く舌を入れ、僕のと絡め取られる。


幾度も重ねられる口付けの中、飲み込めない唾液が口の端からこぼれ落ち首へと伝った。

それを辿るかのように、煉の唇は首元へと移動しながら、時折舌を這わさた。


「渚……可愛い……、そんな可愛い渚には悪い虫がつかないように、俺のものって印をつけなきゃね……」

「つっ………」


煉がそう言った直後に鋭い痛みが首元を走った。
キスマークをつけられたとわかる。


「綺麗だよ。やっぱり渚の白い肌には赤い華がよく似合う。ああ、渚素敵だよ。消えたらまたつけてあげるからね」


満足そうな笑みを浮かべながら僕のボタンをひとつずつ外していった。


煉の舌先が首筋から、鎖骨、胸の突起へと徐々に下に
向かっていった。

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