堕ちた先には
5
不意に煉はその場を離れ、一時もたたないうちにピンク色の小瓶を持ち戻ってきた。
片手で瓶の蓋をはじき飛ばし、僕の後ろにかけるとねっとりとした感触が伝った。
「やっ…何……!」
「心配することないよ。これは渚を傷つけないようにするためだからね」
小さく微笑む煉は僕の足を開き、間に体を割り込ますと、指を僕の中に入れた。抜いたり出したりした後、かき回した。
「い、痛い!!抜いて……」
体内にある異物の不快感や痛みにより体を離そうとするが、腰に回された腕によってかなわず、徐々に出し入れされる指の数が増えていく。
「痛い……やめて、煉……あっ……あん……」
何度か指を出し入れされ、指がある一点をかすめたとき、痛みと不快感しか感じなかった所から、また痛みとは別の感覚に声をあげてしまった。
何度か抜き差しされる内に、先程感じた快感が遅い、思わず甲高い悲鳴をあげた。
「きゃっ……あ、ああぁ!!!」
「見つけた!!」
今の何……?
思わず煉の顔を見上げ戸惑う僕に煉は恍惚とした表情で
「ここなんだ。渚の気持ちいい所……」
「あ……あ……」
「ねぇ、渚……気持ちいい?」
僕は唇を引き結び、声を漏らすまいと、両手を重ね合わせ口に手を当て、目一杯首を横に振った
「ふふっ、素直じゃないね。渚のここは、こんなに甘い蜜を零しているのにね」
煉は薄く笑うと、そこを執拗に攻めながら、同時に僕のものをかき回すように扱いた。
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