堕ちた先には
4
「やっ…、あぁ……あん」
煉は片手で胸をいじりながら、もう一方の手は僕のものに絡んだ。
「渚、可愛いね。もしかして、ここは自分であまり弄ってないのかな?」
「そんなの…」
「嬉しいな…」
羞恥に頬を染めた渚に、にこりと笑うと、渚のものを始めはゆっくりとした動作で、それから徐々に激しく扱いていった。
「やぁ…あぁ………煉」
「ああ、渚。もっと俺の名前を呼んで・・・」
渚自身から先走りがにじり始め、ぐちゅぐちゅとした水音が部屋の中に響いた。
煉は口付けを行い、渚に添えられた手は更に激しく扱かれ、もう少しで達しようとするところで手を離された。
渚は一瞬ほっとしたものの、下にあるものは熱を持ったままで落ち着かなかった。
煉はすばやくズボンを下に下げると、唇は僕の胸から徐々に下腹部に移り、渚自身でも余り触らない部分にたどり着いた。
渚の反応を確認するように、上目ずかいで見た後、不適な微笑みを浮かべ、口に含んだ。
今まで感じたことのない感覚に渚は羞恥を感じることを忘れ、ただ喘ぐことしかできない。
「…やぁん、」
渚は僕の行動を弄ぶように、時に舌で尿道つついたり、時に口をすぼめたりして上下に動かした。
熱い粘膜に覆われ、心とは反対に渚のものは熱を強くし、煉の口内ではじけた。
煉はゴクリとと飲み込み、舌で自身の唇をなぞった。
「はぁ……、美味しかっよ。甘く、蜜のようだったよ。この味は俺だけが知っているんだよね。
ーというより他の奴に飲ましたら、そいつ殺してやるけどな。ふふふっ…」
口元に手を当て、目を細めて笑った。
どうしてこんな事になってしまったのだろう…。
目の前にいる人は誰…?
涙がとめどなく頬を伝う。
渚は快楽と焦燥感とともに体の力が抜け、いつしか抵抗していた四肢を床に投げ出した。
もう何も考えられない…
もうどうなってもいい。
煉は、頬から目尻に沿って、ゆっくりと舐めあげた。
「さてと、そろそろ準備を始めないとね」
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