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堕ちた先には

次の日の放課後。


「渚……」


教室を出るとき、煉に声をかけられた。


「ん?」


「渚、また明日ね。帰るときは、気をつけてね」


優しく笑みを浮かべる煉に見送られ、莉桜を迎えに行くため、帰り支度でざわざわと騒ぎ始める教室を後にした。


廊下の人込みをかき分けながら隣のクラスへと向かう。


教室の中に彼女の姿が見えず、近くにいた莉桜のクラスメイトに尋ねる。


「莉桜なら視聴覚室に行くって言ってたよ」


「そっか、ありがとう」


クラスメイトにお礼を言い、視聴覚室へと足を運んだ。
階段を上がり視聴覚室へと着くと、莉桜の声と聞いたことのない男の声が聞こえた。



何故だろう……。



嫌な予感がする……。



この扉を開けないような気がする。


そう思いながらも、気になって、震える手でゆっくりと扉を開けた。



渚の目の前に飛び込んだのは、知らない男と抱き合い、激しくキスをする莉桜の姿だった。

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あきゅろす。
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