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堕ちた先には

最後の授業が鳴り終わり、放課後を迎えた。


授業が終わったばかりで、それぞれ帰り支度をしていた。


「雪村君、呼んでいるよ―」


クラスメイトの女子に声をかけられ、教室のドアに目を向けると、学生かばんを両手に持ちはにかんで立っている女の子―僕の彼女である、篠田莉桜の姿があった。


「今、行くよ」


渚は、笑顔を浮かべ、席を立ち、やや小走りになりながら莉桜のところへと向かう。


莉桜は腰まである茶色の髪を一つにまとめ、二重の瞳とちょっとぽってりとした唇を持ち、砂糖菓子のようにふんわりとした笑顔が可愛い女の子だ。
とても可愛らしく、僕にはもったいないぐらい。


高校1年の12月頃に莉桜から告白されて、付き合い始めた。


まだキスもしてない中だけど、あせらず彼女と付き合っていけたらいいと思っている。


僕にとって、守ってあげたい大切な女の子。


そうだ、煉に彼女を紹介してほしいって言われていたよね。


さっそく莉桜に説明すると、彼女は快く頷いてくれた。


渚は、莉桜の手を優しく引き、煉のもとへと向かった。

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あきゅろす。
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