開錠
一護が断界で思いも寄らぬ行動に出たときはさすがに驚いたが、理由を知りギンはそれを見上げて息を着く。
「まっさかこないところに入口があるやなんてダレも想像せんやろうなぁ」
それとはギンが霊力を当てた途端固まった拘突。
ギンの言葉に、簡単に想像が出来たら困るだろうと一護は心の中で呟いて、拘突に向かい両手を掲げる。
「界在せし門
器子
霊子
存ぜし全」
拘突の一部が光りだす。
「この血に於いて開錠を望む」
「この力と名に於いて開錠を命ずる」
一護の言葉に継いでギンが紡げば、拘突であったものは姿を消し
「相変わらず殺風景な世界や」
二人は王宮の前にいた。
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