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季節シリーズ



それからも宣言通り、大輝のプッシュは続いた。

けどそれは以前、言った「目立つのは好きじゃない」という言葉を覚えてくれていて人前でされることは無く
代わりに2人になった時は遠慮もなしに攻めてきて、気がつけば大輝の事ばかり考えている自分に気がついた時、僕は決心した。

“明日、全てを話そう。”


蒼介さんには決心した夜に伝えた。いろいろ心配してくれたし・・というのは建前で安心したかったのかもしれない。

「大丈夫か?」

その一言にはいろんな思いが詰まっているようなそんな声だった。

「うん・・それで桐原が離れていっても仕方ないと思うし、あれだけ言ってくれてるのに明確な理由も無く断られつづけたら
 僕でも嫌だなって思ったし・・」

本当は怖くてたまらない。
けどもし、付き合うようになったとしてもいつかは話さなければならない。なら付き合う前の方が傷も浅いだろう。

「そうか・・」

しばしの沈黙の後、蒼介さんから出たのはやはり一言だった。

「どういう結果であれ、ちゃんと報告しろよ」

「判ってる」

「じゃあな」

電話を切った後、僕はどう切りだそうかと考えはじめた。


次の日の放課後、空き教室に大輝を呼び出した。

「やっと付き合う気になったか?」

不安を織り交ぜた表情を見せながらも軽い調子で聞いてくる彼に思い切って聞いた。

「聞きたいんだけど、桐原ってゲイなのか?」

「いや、違うけど。って今更?」

確かに今更だがちゃんと聞いておきたかったのだ。でも、桐原の相手は男もいるという噂を思い出す。

「今さらかもしれないけど・・ゲイじゃないのに僕に付き合おうっていう桐原のことを不思議に思ったから聞いておきたかったんだ。
 今までの交際相手の中に男もいたって聞いたことがあるけど?」

「ちょっと好奇心もあったから付き合ってみただけだ」

「じゃあ僕のことも好奇心じゃないのか?」





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あきゅろす。
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