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long(ファンタジー)
6.  ・   



「ケイト様、今はこれくらいになさったらいかがですか?」

ふと黙り込んだ佳斗に遠慮がちにユーリが声をかけてきた。

「そうだね。一度に聞かされてもケイト殿も混乱するだろうし。兄様、シンダイルのことと花嫁の説明もありますし、
 残りは明日にされたらいかがですか?」

マリオンも口添えをし、レオンハルトは頷いた。

「そうだな」

「僕はまだ大丈夫です」

佳斗はそう言って話を続けようとしたがレオンハルトは首を横に振った。

「一度に詰め込み過ぎない方がいいだろう。どうしても気になるなら少し休憩を入れて・・そうだな、食事の後にでも
 続きをしよう」

彼の言葉を聞き、佳斗はしぶしぶ受け入れた。

「これからはユーリがケイトの側仕えとなる。何かあればユーリに言うと良い」

レオンハルトはそう言うとユーリに向かって言った。

「ユーリ、ケイトを頼む。くれぐれも不自由のないように」

「承知いたしました。ではケイト様、参りましょうか」

「どこに行くんですか?」

ユーリに促され立ちあがりながら佳斗は聞いた。

「王妃の間です」

「ここは私の私室なんだ。ここにいてくれた方が私は安心なんだがケイトが休めないだろう」

あくまでも自分の事を優先に考えてくれるレオンハルトに佳斗は温かい気持ちになる。

「王妃の間は隣です。王の間とは寝室を挟んで行き来できますので」

続けて発せられたユーリの言葉に何故か顔が赤くなるのを感じながら佳斗は頷き部屋を後にした。





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あきゅろす。
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