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long(ファンタジー)
4. 質問会? 


「まず先ほど“異世界”と聞きましたが僕はどうやってその“異世界”に来たのですか?」

「ジョエルが魔法陣をはって召喚の儀式をおこなったんだ。その呼びかけにケイトがこたえたから魔法陣をとおってこちらに来たんだ」

「僕は何にも応えてませんけど・・」

「実際に声に出さなくても意識の奥底で応える、と文献には載っている」

「はぁ・・・納得できませんけど他に聞きたい事がありますからとりあえず置いときます。
 次にさっき、“花嫁”って言ってませんでした?」

「あぁ、言った」

「その花嫁って誰ですか?」

「ケイトだ」

「・・・僕、男ですけど」

「こちらでは男同士でも結婚できるんだ」

「え?」

佳斗の怪訝な顔を見てレオンハルトも不思議そうな顔をする。

「ケイトの世界では違うのか?」

「はい。同性同士のカップルは居ますし結婚を認めている国もありますが、僕の国では認められていません」

「国で認めている所もあるのに世界全体では認められていないのですか?」

アロイスも不思議そうに聞いてきた。

「はい。それぞれの国で法律が違うので。こちらでは同性でも結婚できるというのは理解しました。次、いいですか?」

アロイスの問いに答え、次にレオンハルトが頷くのを確認して実は1番、気になっていたいた事を聞く。

「あの・・先ほどから貴方のことを皆さんが“陛下”と呼んでいらっしゃるようですが・・国王様ですか?」

「そう、私はアルチュール国の王だ。といってもついこの間、王位についたばかりだが」

「やはりそうですか・・」

この部屋の調度品は高級品を見慣れている佳斗からみても質の良い物が揃えられている。今、座っている椅子もなかなかの座り心地だ。

「その国王様が何でわざわざ召喚を行って僕を呼んだんですか?」

「その話をするにはこの世界のことから知ってもらわないといけないが長くなる。佳斗は疲れてはいないか?」

本心から気遣う様子をみせるレオンハルトに佳斗は少なからず安心感を覚えた。自分の直感ではこの部屋にいる人物からは嫌な
感じは受けない。危害を加えようとするのであればそんな様子はみせないだろう。




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