ガールシリーズ
5

「さあアリス、もう行っていいぞ」

 学院長はアリスにもそう言い、後ずさる。代わりにダークがアリスに近づき、アリスの手を縛るネクタイを外して、抱き起こした。

「怖かっただろう、アリス」

 ダークの優しい声に、アリスは迂闊にも胸がキュンと鳴ってしまった。拒絶しようと思っていたのに。

「はい、おじさま…」

 素直な言葉に、ダークは満足そうにうなずいて、学院長を振り返る。

「学院長、お前は私のアリスにふしだらな行為をしようとしたな」

 突然に、ダークの口調が厳しくなった。慌てて学院長は直立不動になる。

「違います、違います。一人暮らしは好ましくないので、こんな目に会うかも知れないと、実習で教えていたところです」

「嘘を言えっ!」

 怒声が飛ぶと、学院長はそれと分かる程に竦み上がった。

「申し訳ありません。その娘の方から誘ってきたのです。教育者である私めが、決してそのようなこと…」

 理事長の言い訳は最後まで聞かれなかった。突然にして踏み込んできた黒服の男達に取り囲まれたかと思うと、あっと言う間に連れ出されてしまった。

「明日には新しい学院長を準備させよう。今度は、俺の息のかかった者にな。お前は安心して学院生活を送るといい」

 アリスは目を見張って、ダークを見やった。

「おじさまって、いったい…」

 そのアリスをゆっくりベッドの上に押し倒しながら、ダークは答える。

「まだ分かってなかったのか?」

「え…?」

「お前を、犯す者だ」

 そう言って、ダークはアリスの両足を掴んで広げさせると、いつの間に取り出したものか、猛った肉棒でアリスの蜜園を一気に貫いた。

 ぶちゅ、ぶちゅぶちゅ…。

 淫猥な水音がした。

 いきなりのことだったが、アリスの恥部は既に男を迎えるには十分に湿っていたのだった。

 男は一気にアリスの最奥までたどり着いたかと思うと、立て続けにアリスのそこを突き上げ始めた。

「やぁ…まっ…て…」

 男の動きは止まらなかった。ズンズンとアリスを突き上げ、今までにないその激しさに、アリスは気を失いそうになる。それは、高速の勢いにも近かった。

「あ…そんなに…やあっ…や…」

 快楽を通り越した痛みに、アリスはふっと、意識が飛ぶ。その頬を容赦ない平手が襲った。

「目を開けて、俺を見ろ。俺だけを見ていろ」

 命令口調の男に、アリスは一瞬脅える。その顔を見下ろす男は、更に形相を険しくする。



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