ガールシリーズ
5

 名残惜しそうに離れていく唇から唾液が糸を引く。

「おじ…さま…」

 アリスの視線がダークを捕らえる。

 ほんのり上気した頬と艶やかな唇、潤んだ瞳。ダークの内にある熱がどんどん高くなっていく。

 ダークはそのまま己のものをアリスの秘所に押し当てると、柔らかな肉の中へゆっくりと押し入れていった。

「後で一緒に風呂へ入るとしようか」

 ここがわが家であるようにそう言って、男はアリスを抱き寄せる。

「はあああ…」

 もう、何度となく交わり、よく知った男のものが自分の中に存在することで、アリスはどこか安心する気持ちを感じた。

 この男と繋がっていることが、得も言えぬ幸福に思えた。

「ああ…ふ…はぁ…」

 ゆっくりゆっくりと、ダークが入ってくるのを全身で感じながら、アリスはダークの身体にしがみつく。

「…アリス…」

 根元まで入れ、ダークはゆっくり蠢き始める。

 濡れた音が、少女の便にまみれた部屋に響く。立ち込める匂いさえも、アリスを高めていった。

「あ…やぁ…っう…」

 ダークの動く度にアリスは甘い声を上げる。次第にダークは腰の動きを早めていく。

 アリスもダークの紡ぎ出す律動に合わせるかのように、腰を動かし始める。

 やがて、ひとつになる動き。

 肉と肉とがこすれ合う淫らな音が、二人だけの部屋に満ちる。

 ダークの身体からしたたり落ちる汗が、アリスの白い肌を濡らす。

「あ…あ…」

 ダークにしがみついていたアリスの腕から力が抜けていく。先程の責め苦と、ダークの与える刺激に限界を越えたのか、ぐったりしてくる身体を抱きとめて、ダークは尚も腰を動かす。

「アリス、アリス、アリス」

「おじ…さま…」

 口づけると目を開け、ダークを見上げる。

 僅かに笑んで見せると、ダークはアリスを渾身の力で突き上げた。のけ反るアリスの身体を抱きとめる。

 つと、二人の結合部分に生暖かいものが流れ出た。アリスが快感に失禁したのだった。

 ダークはわずかに苦笑を浮かべながら、アリスの中へ本日一度目の熱い精を吐き出した。








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