ガールシリーズ
3

「何も聞こえねぇぞ。空耳だろ」

 もう、限界だと思った時、そんな声が聞こえて、男達の足音が遠ざかっていった。

 後は、しんと静まり返った朝の公園のトイレには、他に人の気配がなくなった。

 ほっとするアリスの腰が強く引かれた。

「ああんっ!」

 根元まで深く刺さる男のものが、アリスの最奥を突き上げた。

 それが合図だった。

 アリスは男の肩に手を置いて、太ももを使って激しく腰を上下させた。腰を振り下ろす度に、命中していくアリスの最も弱い場所。

 悦びの甘い嬌声を上げるアリス。

「あああんっ、もっと…もっとキテ…」

 アリスの乱れぶりに、男はまた口の端を吊り上げて笑う。その男の唇にアリスの唇が重ねられた。

「ん…あ…ん…んん…」

 いつも男にされるように、アリスは男の唇を貪った。

 絡まり合う舌と舌。男の分厚い舌に自分舌を交わらせて、男の唾液をすすった。そして、角度を変えて、より深く相手を求めていく。

 ぴちゃぴちゃと、卑猥な水音が、二人の繋がった部分から聞こえる。その音がアリスを更に高ぶらせる。

「ああ…がまんできないぃぃ…っ」

 より激しくなる腰の動き。しかし、自分一人の動きでは限界があった。

 もう一歩で達せられるのに、そこまでどうしても行き着けなかった。

「おじさま…お願い…もっと強く…もっと…シテ…」

 アリスは男の首に腕を絡ませて、甘えた声を出す。

 そんなアリスに、男の欲望も限界に達した。

 男はアリスを抱き抱えたまま立ち上がると、今度はアリスを便座に座らせた。繋がったままで。

「では、いつものをイクぞ」

「はい…おじさま…」

 男の言葉に、アリスはうっとりしたような顔を向ける。可愛らしいその表情に、男の理性が吹き飛んだ。

 たがが外れた瞬間だった。

「うおっうぉっ、うおっうぉっ、うおおおおっ」

 男が、低く唸りながら、腰を突き上げる。

 アリスが、男の動きに合わせて、自らも腰を振り上げる。

「もっと…もっと…もっと突いてぇぇ」

 激しい息遣いがお互いの頬をかすめていく。

 流れ出る汗で、アリスの制服のスカートもブラウスもしっとり濡れていた。もし間に合ったとしても、今日はもう学校へ行ける姿ではなかった。

 しかし、そんなことは今のアリスにとっては何の支障にもならなかった。

「あ…あ…おじさま…ダークさまぁ…」

 やがて満足したように、アリスの動きが緩慢になる。男は粗い息をつきながら、大きく息を吸う。


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