ガールシリーズ
4

 あっと言う間だった。ベッドの支柱に両腕を繋がれてしまったのだ。どこに隠してあったのか、右の支柱に右手を、左の支柱に左手を、手錠のようなもので簡単にアリスの細い腕を戒めた。

「ごしゅじんさまぁ…」

 高まっていた感情を一気に引き戻され、アリスは腕を何とか動かそうする。

 しかし、アリスの力では鉄でできた鎖は外れるものではなく、代わりに足をばたつかせて抵抗しようと試みるも、それすら先にダークに取り押さえられてしまった。

「何…考えてるの、おじさまっ」

「すぐに分かる」

 嬉しそうに、心底楽しそうに返ってきた声。ぞぞぞと、アリスの背中を走るものがあった。

 嫌な予感。

「おとなしくしてろよ。い〜いキモチにさせてやるから」

 言ってアリスの両足首にも手首と同じような戒めを施した。それにも足元の支柱から鎖が伸びていた。

「いや、放して…」

 しかしダークはアリスの抗議の声など聞く耳を持たない様子でクルリと背を向ける。

 何をするのかと思っていると、ライターを取り出し、壁に備え付けの棚の上にあった蝋燭に火をつけた。

「電気よりも、こちらの方がムードがあるからな」

「ムードなんていらないっ」

 叫ぶ声も空しくこだまするだけだった。

「お前も女の子なら、もう少しおしとやかにしないとな」

 言ってダークは広げられたままのアリスの中心をショーツの上から柔らかく揉み上げる。

「あ…っ」

 つい今し方まで高まっていた身体は、あっけなくダークの手に陥落する。

「こんな格好、恥ずかしいと思わないか? いつもいつも、俺のものをねだって」

 自分でさせておいてと返そうにも、出てくる声は甘い吐息ばかりだった。

 ショーツの隙間から滑り込んでくるダークの指に、アリスは腰を振って抵抗しようとするが、それすらも無駄な努力だった。

「あんっ…ん…」

 奥へと忍び込んでくるダークの指に、アリスは思わず下半身に力が入ってしまった。

 ぎゅっと、ダークの指を締め付ける。

 それなのに、すぐにダークはその指を取り出し、指先に付着したアリスのものごとペロリと指を嘗める。

 その目が悪戯っ子のように光ったのをアリスは目の端で捕らえた。

「可愛いな…。もっと可愛い所を見せろ」

 そう言うダークの手に握られていたものがあった。その形に、アリスはギョッとする。

 長い棒ではあるが、その形はどう見ても男性の性器を模したもの。

「俺のものより少し小さいが、とりあえずこれで我慢していろ」

 優しく声をかけるその内容はとんでもないもので、ダークはアリスの両足の間にその棒を伸ばして、ゆっくりと突き入れていった。



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