ガールシリーズ
2

 狭い階段は人一人がようやく通れる程だった。

 が、明かりは足元灯がぼんやりとした光を放っていたため階段を踏み外す心配はなかった。

 そしてたどり着いたのは、地下の小部屋だった。

「…何なの…?」

 足元灯だけでは中の様子は良く分からないが、十平米もない程の小部屋の真ん中にセミダブルのベッドがひとつ置かれていた。

 それはとても豪華な、こんな薄暗い地下に置くようなものには見えないような天蓋つきベッドだった。

「うわあっ、こんなベッドで寝てみたぁい」

 駆け寄って、アリスはベッドにそっと腰を下ろす。

 ふかふかのマットに、心地よいスプリング。シーツは洗い立ての匂いがした。

「気持ちいいぃ」

 アリスは思わず上体を倒してベッドの上に横になった。

 その時。

「掃除をしておけと言っておいただろう」

 耳元で声が聞こえたかと思うと、背後から伸びてきた手に手首をつかまれた。

「えっ?」

 いつの間にやって来たのか、気配すら感じられなかったのだ。振り返るそこに、一人の男がにんまり笑って立っていた。

「ダ…ダークおじさま…?」

 目を見張るアリス。

 何故この男がここにいるのか。こんな個人の別荘になんて。

「まさかっ」

 ここはもしかしてダークの別荘だったのではないだろうか。羽振りの良い金持ちだとは薄々気づいていたのだが。

「ここはお前の為に作った部屋だ。このベッドも俺とお前のものだ」

 何のことだか分からないアリス。聞き返そうとする前に、そのまま背後から抱きすくめられた。

「ダーク…おじさま?」

「知りたいだろう、ここで何をするのか」

 ゆっくりと弄る手は、薄いTシャツの上からアリスの成長してHカップになった胸を揉んで行く。

「ちょ、ちょっと…」

「いいではないか。お前が先に入ったのだろ? ヤろうぜ」

 耳たぶを甘く噛み、息を吹きかけてくる。首を竦めて、アリスの可愛らしい唇から小さく漏れた息と声。

 ダークはそれだけで気を良くした様子で、ヒョイッとアリスの身体を抱き上げた。素早くアリスをベッドの上に寝かせて、上から覆いかぶさるようにして顔を覗き込む。

「いや…もう、いやなのっ」

 ダークの腕の中で何とか逃れようと身をよじるアリス。しかし、押さえ付けるダークの力が杳に勝っていた。

 そのアリスの頬に、ダークは軽く唇を落とす。

「いつもあんなに嬉しそうによがってるではないか」

 くつくつ笑うダークが憎らしかった。

 確かに、アリスはダークに乱暴される度に、次第に気持ちが良くなって、いつも気づけばダークと一緒に腰を振っていた。

 言い返せないアリスに、ダークはそのまま唇を合わせる。ダークはアリスの身体の上にゆっくりと体重をかけていった。











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あきゅろす。
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