ガールシリーズ
4
ぺちゃぺちゃ…。
最後の一滴を出して、名残惜しそうにするアリスの口から、男は己のものを取り出した。
「どうだ? うまかったか?」
「はい…ごちそうさま…でした…ご主人様…」
自然と出で来た言葉。男はそのアリスの返答に満足したように頷くと、アリスの頬をなでた。
「いい子だったな。では、御褒美をやろう」
言って、男はアリスの下腹部を思いっきり押さえた。
ずぼっ、ずぼっ…。
アリスの股間に突き刺さっていたペットボトルは、一気にそこから空中へ発射された。
ぶぶぶぶぶちゅ…ぶちゅぶちゅ…。
アリスの尻から吹き出すもの。透明な炭酸水が茶色く異臭を放つものとともに四方へ飛び散った。
「いやぁぁ、見ないでぇぇ!」
身をよじってみても、何をどうすることもできず、アリスは涙を流した。
もう、止まらなかった。
排泄感が解放感に変わって行くと同時に、狂気する程の羞恥心に襲われ始めた。
勢いよく飛び散るアリスの排泄物は、照りつける陽光を反射して虹を描いていた。アリスはそれを見ながら、もう人前には出られないと思った。このまま、ここで一生を過ごしたいとまで思った。
ガスと一緒に排泄されるものが一通り終わって、アリスは我知らず放尿していた。涙を流しながら。
それを満足そうに眺める男の顔に気づきもしないで。
「ひく…ひっく…」
恥ずかしさに、涙が止まらなかった。ひとしきり排泄した後に生まれる満足感さえも、アリスを打ちのめした。
「いつまでも泣くな、アリス」
男はアリスの頭から反対の部分――股間の方へ移動して、アリスの上に覆いかぶさる。
「え…?」
何故アリスの名を知っているのかと聞こうとした時、男のサングラスが外された。
髭を生やし、肌を黒く焼いた逞しい肉体が見慣れなかったために気づかなかった。
「あなたは…」
それは、ダークだったのだ。
アリスを幾度も強姦した男――忘れたいと一心に思い続けながらも、アリスの前に何度も姿を見せる男だった。
「あんなに愛し合ったのに、俺が分からぬとはな」
口の端を上げて笑う。黒い肌に、白い歯が剥き出して見えた。
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