ガールシリーズ
5





 まぶしい光にアリスは目を覚ました。

 久しぶりに気分が爽快な気がした。

「熱、下がってる〜」

 額に手を当てて、自分で熱をみる。昨日までの発熱が嘘のようだった。

「注射が効いたようだな」

 ふと声をかけられた。はっとして見やると、ダークがいた。アリスのベッドに、アリスに寄り添うようにして横たわっていたのだった。

「いやああっ」

 反射的に逃げようとするアリス。その腕を素早く捕らえて、ダークは口の端を吊り上げる。

「何を嫌がる? 昨夜は俺の注射を何度もねだっていたではないか?」

 そう言いながら、アリスの腕を引き、自分の腕に取り込む。抵抗できずに、されるまま、アリスは男の胸の中に倒れ込んだ。

「今日一日はベッドにいなければならんぞ。風邪は治りかけが肝心だ」

「だったら、一人で寝てるわっ」

 アリスの言葉に、男は声を上げて笑った。

「ならばもう2−3発、イケるな? 今度の注射は、遠慮なしにいくぞ」

「遠慮なしって、今までだって…」

 ニヤリと笑うダークに、アリスは声を失う。脂ぎったその顔に、底知れぬ欲望を見た気がした。

 そして、それにときめく自分。

「安心しろ。俺はまだまだ10発はイケるぞ。お前は何発、イケるかな」

 目を細めて言うダーク。

 何とか身を引こうとするアリス。しかし、それは適わなかった。

「い…いや…っ」

「この注射が一番良く効くのだ。じっとしていろ」

 男はそう言うと、アリスの足を大きく広げさせた。

「やめて…まだ…」

 昨夜の余韻が残っていた。そのしっとり湿った蜜口に、ダークは己のものを突き立てた。

 ぐいっと、更にアリスの股間を広げさせ――。

 ぶちゅり…。

 淫猥な水音がして、男の物が自分の中に侵入してくる感覚に、少女は知らずに甘い吐息をもらしていた。

 二人の、新しい一日の始まりだった。






   END









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