夜城の恋音 -よるのうた-
7

 フローラは首を振って、バルドを再び睨み上げる。

「どうした? わしが欲しくなったのか?」

 くつくつと笑うバルドに、フローラは股間から全身へと伝って行く熱に耐えながら、きっぱりと言い切る。

「私は、貴方など欲しがりません」

 フローラの言葉に、バルドの顔がみるみる赤くなっていった。

「ならば、明日の朝まで悶えているといい。お前の大好きな猫とともにな」

 バルドはもうひとつ取り出した別の瓶から、同じような色の軟膏を取り出す。それを、フローラの左右の胸の乳首と、広げられた股間の入り口にたっぷりと塗りたくった。

 それから、残った薬をフローラの全身にも塗っていった。

「動物用の興奮剤を混ぜたマタタビエキスだ。お前の為に集めた雄猫に、一晩中可愛がられるがいい」

 バルドは笑いながら、檻に入れていた野良猫を放った。10匹はいるだろう雄猫達は、我先にとフローラに飛びついた。

「いや…いや…あ…っ…やめてぇぇっ」

 股間がなめ上げられる。

 尖った乳首に、爪が立てられる。

「いやあああっ!」

 悲鳴を上げるフローラ。気が狂いそうだった。


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あきゅろす。
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