銀の森の魔物たち
U-6
男のものが自分の中にゆっくりと沈んでいくのを感じて、フィオーラは男の腕に縋り付いた。指三本とは比べものにならないくらいに成長しきっていた肉棒がフィオーラの肉の中へめり込んでいく様は、まるで二つの固体が融合していくようにも思われた。
「おっきい…」
熱い吐息とともに漏れたフィオーラの言葉に、男は自分の下になっている少女の顔を覗き込んだ。
「まるで誰かと比べられているようだ。他に男を知っているのか?」
と、フィオーラは男を見上げる。
「ううん、初めて。でも…」
ふと、フィオーラは考えるようにする。
「でも、何だ?」
「ううん。何でもない」
言葉を濁すフィオーラに、男は焦らすように己のものをフィオーラの中から抜き出す。
「ああんっ」
フィオーラは甘えるような声を上げて男に腰を擦り付ける。
「だったら言えよ」
「言えないよ。だって分からないんだもん」
「分からねぇ?」
「うん」
フィオーラは男を見上げ、少し口をすぼめて見せる。
「あなたので思い出せそうだったの。昔…誰かに…」
そう、確かに一度、こんな経験があるような気がする。でも思い出せないのだ。夢だったのかも知れないし、本当だったのかも知れない。物心が付くよりも前だったのかも知れない。
「そっか…」
男はフィオーラの言葉に小さく呟いて、再びフィオーラの中へ己を沈めていった。
「ふわぁんっ」
フィオーラは、今度は逃がさないように男のものをきつく締め付ける。
「いい…締め付けだ…」
男は狭いフィオーラの中で、己のものをビクビクと小刻み震わせながら、奥へと進んで行く。
「だめぇ…もう、おっきくなっちゃ…」
フィオーラの中で太く固くなっていく男のものに、フィオーラの締め付けが強まる。その強さに男は眉を顰める。
「もう少し、力、抜けよ…」
「やだぁ…」
フィオーラはギュッと瞑った目に涙を溜める。男が小さく息を吐くのが聞こえた。
と、フィオーラの太ももが抱え上げられ、身体がくの字に曲げられた。そしてその上に男は自らの体重を使ってのしかかった。
「歯を食いしばれよ」
そう言うと、男はフィオーラを一気に貫いた。
「―――――っ!!」
悲鳴にならない悲鳴を上げて、フィオーラはそのまま気が遠くなった。
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