夜の街 蝶の舞
V-2



 ポタリと、蝋燭の滴がアリスの白い肌の上に落ちた。

「ああんっ」

 ピクンと身体を震わせるアリス。縛られた不自由な格好のまま。

 蝋はアリスの肌に落ちると、じんわりとその白い肌に張り付いていく。

 そしてまた、ポタリ。

「どうだ、アリス?」

「あついのぉ…パパぁ…」

「そうか?」

 ポタリと落ちた蝋はアリスの下腹部を伝い、また、そこに張り付く。バルドーがその蝋の上をなぞってアリスの恥部に生えるヘアに指を絡ませる。

「ここにも落としてあげようね。なかなか取れずに、いつも困っているからね」

 言ってバルドーは蝋燭をアリスの金色の茂みへ垂らしていく。落ちた蝋は細い絹糸に絡み付くように、隙間を固める。

「パパの意地悪ぅ」

 言ってアリスは下半身を振った。

「動くんじゃないぞ、アリス」

 ポタポタと十分に滴らせて、バルドーはアリスのヘアの上に蝋燭を立てた。

 アリスはそこを中心に光が広がるのをうっとりと見やる。

 その様に満足そうにしながら、バルドーはダークを振り返った。

「どうだね? 君もやってみるかね?」

 勝ち誇ったようなバルドーに、ダークは不敵な笑みを浮かべる。

「いいぜ」

 言ってアリスを見やる。虚ろな目のアリスはダークに視線を向けて、笑みを浮かべた。









 ダークの手にしたのはバルドーのものとは違う太い蝋燭だった。

「こんなんで満足してんじゃねぇよ、アリス」

 ポタリと大粒の滴がアリスの胸の突起めがけて落ちた。

「ああっ!」

 火から溶けてすぐに落ちたそれはアリスの痛点と性感帯を震わせた。

 アリスの体温ですぐに固まっていく蝋を剥ぎ取り、すぐに次の蝋を滴らせる。

「やあんっ」

 右ばかりを攻めた。アリスは突起の周りを真っ赤にさせ、身体をのけ反らせる。

 そのアリスの背に腕を回してダークはアリスを抱き抱えながら左の胸に吸い付いた。

「ふああんっ」

 アリスは悦びに震える声を上げ、腰を振った。それとともに、トロリと、押し広げられた股間から滲み出るものがあった。それを目ざとく見つけるダーク。

「どうした? ココにも欲しいのか?」

 アリスの股間に触れながら、耳元で囁く。アリスはダークを見上げ、切なげに唇を震わせた。

「ほ…ほし…いの…」

「そうか…」

 ダークは口元を歪めて笑うと、それをアリスの股間に差し入れた。

 ジュッと言う、火が水にかき消える音と、グジュッと言う柔らかな湿った場所に何かを差し込んだ音。

「いやあああ――っ!」

 アリスの求めたそこに差し込まれたのは、炎を灯したままの蝋燭だった。もちろん、アリスの中から出てきた液体に炎は一瞬で消え失せたが、その熱と太さがアリスを悶えさせた。

「どうだ? イイだろう?」

 アリスは下半身を激しく上下させてもんどり打つ。その身体を押さえ付けて、ダークは蝋燭を更に奥へと突き刺した。

「あ…ああ…あんんっ」

 ぐいぐいと中へ押し込んで、その先端が最奥を突き上げる。

「…ああんっ…そこぉっ…」

 言った途端、ダークは蝋燭を抜き取った。

「…やだ…あっ…」

 まだ欲しいのだと言わんばかりに、アリスは腰をダークに擦り付けた。ダークは蝋燭を投げ捨て、ゆっくりとアリスの上へのしかかった。

「もっとイイものをくれてやるぜ」

 言って、熱く濡れたアリスの下半身へ己の中心を押し付けた。それは既に天高く仰いでいて、アリスはそれが自分の入り口に触れるのを感じて身震いした。

「おっきい…」

 口元を綻ばせながらダークを見つめた。頬を紅潮させて。

「ダークさん…」

 名を呼ぶ声が、とろけそうに甘かった。それに耳をくすぐられながらダークはアリスの中へゆっくりと身を沈めていった。






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あきゅろす。
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