夜の街 蝶の舞
V-1


 何の抵抗もなかった。ダークはアリスの衣服と下着を手早く剥いていった。

「お前、発育、良過ぎだ」

 アリスは今年16歳になったばかりだ。それなのに、放漫な胸は下着を外すと重そうに揺れた。そのピンク色した先端は、ダークの舌に触れるとすぐに硬く尖っていく。

「やっ…あ…」

 アルコールに混ぜた媚薬が、アリスを更に酔わせている。ダークはもう一方の果実も口に含んできつく吸った。

「やんっ、くすぐったいぃっ」

 アリスは身を捩ろうとするが、うまく動けず、たわわな胸を大きく揺らせただけだった。

「男を知らねぇ訳、ねぇよな?」

 呟いてダークは、アリスの閉じられた両足を掴んで広げさせる。ただ一枚残っていた下着の中へ、足の付け根の方から手を差し込む。熱く湿った、柔らかな場所は触っただけでも分かる、完熟している甘い果実だ。

 その味を想像して、ダークはゴクリと唾を飲み込んだ。

 ゆっくりアリスの下着を引き下ろしていく。

「ダークさん…?」

 さすがにアリスも抵抗があるのか、足を閉じようとするが、力の入らない股間を開かせるのはダークにとって難しいことではなかった。

 ダークは素早くアリスの股間に自分の腰を滑り込ませた。

 密着する下半身同士がしっとり汗ばんで、早く深く突き刺さりたいと性急に主張し始めていた。

「可愛いアリス、俺のアリス…すぐにイイキモチにさせてやるからな」

 裸のアリスを抱き寄せて口づけしようとしたその時。

 カチャリとドアの開く音がした。カギはかけていた筈だと振り向いたそこに。

「パパ…?」

 バルドーが立っていた。黒服を着たごつい体つきのボディガードを5人も引き連れて。

「何をしているんだね? お前達は」

 口調はおだやかであるが、語尾は明らかに怒気を含んでいた。

 当たり前である。まだ14歳の娘が昨日会ったばかりの男とラブホテルの一室で裸で抱き合っているのだから。ましてや、今まさに事を起こそうとする寸前で。

 バルドーは連れていた男の二人に合図し、ダークの腕を掴んでアリスから引きはがす。

「何をするっ」

 ダークは言いながらも、差して抵抗しなかった。そのダークに近付き、バルドーは殴るのかと思いきや、言った言葉。

「そんなにアリスを抱きたいかね?」

 それは父としての言葉ではなく、優越感に浸る征服者のようだった。

「アリスは君のものでは満足しないと思うがね」

 ダークの下半身を見やり、鼻で笑って見せると、ダークは不敵な笑みを返した。

「お前がアリスと男女の関係を持っているのはアリスの身体を見りゃ分かるぜ。あの成長の早い胸を、毎晩揉んでやってんだろ? 触っただけで滴るくらいに蜜が出てる所は、あんたのモノを毎晩銜えてんだろ?」

「下品なっ」

 しかしダークの言葉は間違ってはいない。

 その証拠にバルドーの姿を見たアリスは父である筈の男に股間を広げて見せて、早く欲しいと自ら指を差し入れて見せた。

 その姿にバルドーは苦笑を禁じ得ない様子でアリスの手を掴む。

「こんなはしたない娘に育てた覚えはないよ、アリス。少しお仕置きが必要なようだな」

 バルドーはそう言うと、アリスの身体をくるりと引っ繰り返す。

 うつ伏せになるアリスの両腕を掴んで、後ろ手にロープで縛った。

 その間に、面白そうな目を向けて父娘を見るダークを、二人の巨漢は柱に縛り付けた。バルドーはアリスをロープで縛りながら、ダークを振り返ることなく言う。

「特別に君には見せてあげよう。アリスの真の姿をね」

 アリスの腕を縛ると、ロープで上半身を襷掛けにクロスさせ、それからもう一度アリスを引っ繰り返し、上を向かせる。

 特異な縛り方をするものだとダークが口元を吊り上げるのにまったく気づかず、バルドーはアリスの足を抱え上げ、くの字に腰を抱え上げて膝を曲げさせた格好のまま、ロープで足を縛った。

 当然のように股間は開かされていた。

「やんっ、こんなカッコ…」

 アリスはひどく甘えた口調で言い、バルドーを見上げる。

「お前はロウソクがお気に入りだったな?」

 アリスの顎を取り、バルドーが顔を近づけるのをアリスは瞳を閉じて待つ。

「はい、パパ…」

 口づけを交わし、アリスはうっとりとバルドーを見上げた。






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あきゅろす。
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