美少女と野獣
T-6


 アリスは自分の細腰の倍はある野獣の腰に両足を絡み付かせていた。その中に雄の中心を打ち込まれたまま、股間をビクビク震わせながら。

 手の戒めは既に解かれ、その腕は男の背に回されていた。男の腕もアリスを抱き、互いに強く抱き締め合っていた。

「あ…んっ…イイ…すごく、イイ…」

 上半身は隙間のない程にぴたりと抱き合い、下半身は一体となって蠢いていた。ぴちゃぴちゃと、いやらしく濡れた音が男のものを抜き差しする度に部屋に響いた。

「こんなの、初めて…」

 アリスは野獣の太い毛に顔を埋め、うっとりと眼を開く。明らかに「人」でないものだった。その異形のものと交わることの恐怖すら、今ではアリスの性を刺激する一因となっていた。

 これまで幾人もの男と交わってきた――16歳の少女にしては早熟過ぎる所為もあったが、一人暮らしであったため、家に男を入れることは容易だった――が、これ程にアリスの快楽を満たす男はいなかった。

 町中の男の中から選びに選び抜いたあの男であっても。

「ああ…ふううっ」

 野獣は一分の狂いもなくアリスの欲しい場所を攻めてくる。初めての相手であるのに、長年慣れ尽くしたパートナーのようにアリスを熟知しているようだった。

「そろそろ…いいか…?」

 耳元で荒い息に混じって、低い声がした。アリスは野獣の顔を見上げる。
「…キテ…」

 ギラリと野獣の黒い眼が光った。

 途端――。



 ズンッ!



 身体の中の内蔵全てに響くような音ともに、これまでの数倍の力で突き上げられた。

 声にならない声を発して、アリスは野獣の下で全身を硬直させる。それとともに、野獣を銜え込んでいる股間にも力が入り、野獣のものをきつく締め付けた。

 キリキリと悲鳴を上げるアリスの膣の中で、熱い固まりが放出されたのが分かった。それはアリスの身体の中へ流れ込み、そこを浸していった。

 口で味わうのも好きだったが、直接入れられるのもたまらなく好きだった。何よりも男の熱い魂を感じられる気がして。

 アリスはそれを感じながら、ゆっくり身体の力を抜いていった。

 うっとりと息を吐くアリス。その背を撫でながら、野獣はまだ猛ったままのものをアリスの中から抜き出した。

「あんっ…まだ…」

 「欲しい」と言う間もなく、再び楔は打ち込まれた。
「ん…あんっ…」

 甘えるような声で、アリスは野獣に抱きついた。
 悦びの時間は、まだ終わる予兆すらなかった。






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あきゅろす。
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