青い月赤い石



 ガゼルはセティアの胸に唇を落とす。先端をペロリと嘗めるとセティアはピクリと身体を跳ね上げた。

「あ…っ」

 ガゼルはそのままそこに唇をつけ、先端を口に含んで吸い上げる。

「あああ…っ…」

 今度は襟元から左の胸をまさぐる。手のひらで揉みながら、先端をつまむ。

「あ…ああんっ」

 ピクピクとセティアの身体が震える。面白い程に感度が良く、ガゼルは音を立てて嘗め上げながら吸い付いた。

 セティアは抵抗できないまま、手でシーツを掴み、ガゼルの与える刺激に耐えようとしていた。頬を朱に染め、瞳には涙がにじんで、空を見つめていた。

 ひどく艶っぽいその目を見やって、ガゼルは満足そうに笑む。

 口元を緩ませながらガゼルは、はだけさせた左の胸に唇を付けようとして、動きが止まった。

 そこにあったもの――真っ白な乳房の外側に、うっすらと朱のアザがあった。それは、確かに見覚えのあるものだった。

 ガゼルは、ギッとセティアを睨む。

「お前、ピノの孫ではないのかっ?」

「えっ?」

 驚いて見返すセティアの瞳の色は、見覚えのある金色をしていた。年は16歳。そう、12年前、4歳だった妹。名前は――。

「セティア・メーヴェル」

「!?」

 セティアは驚いて、慌ててガゼルの下から逃れようとする。その肩を掴んで押さえ付けた。

 見下ろすと、震えているセティア。

「お前が…っ!」

 睨みつける。

 自分の身体の下で震えて脅えている少女。この少女が生まれたばかりに、自分の人生は――。

 ガゼルは憎々しげにその細い首に手を伸ばす。

 あの時、殺しておけば良かった。あいつらと一緒に。

 ガゼルは手に力を入れる。

「ガゼ…ル…?」

 その苦しむ顔さえそそられる。

 セティアを見下ろしながら、ガゼルはゴクリと生唾を飲み込のだ。

 今となっては何の力もない一人の少女。しかも今は自分の手の中。この身体、殺してしまうにはもったいない。

 このまま自分の手元に置いて、蹂躙して、傷つけてやろう。殺すのはそれからでも遅くはない。

 楽しませてもらうには十分に育ったんだから。

 そう、あの時のように鳴かせてやろう。

 ガゼルはセティアの首から手を放すと、あらわになったセティアの胸を掴む。先端をつまみながら、ゆっくり揉みあげる。

「あ……っ」

 そこにもう一度唇を近づけながら、バスローブの紐をほどいていった。









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あきゅろす。
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