青い月赤い石
6
ガゼルはセティアの胸に唇を落とす。先端をペロリと嘗めるとセティアはピクリと身体を跳ね上げた。
「あ…っ」
ガゼルはそのままそこに唇をつけ、先端を口に含んで吸い上げる。
「あああ…っ…」
今度は襟元から左の胸をまさぐる。手のひらで揉みながら、先端をつまむ。
「あ…ああんっ」
ピクピクとセティアの身体が震える。面白い程に感度が良く、ガゼルは音を立てて嘗め上げながら吸い付いた。
セティアは抵抗できないまま、手でシーツを掴み、ガゼルの与える刺激に耐えようとしていた。頬を朱に染め、瞳には涙がにじんで、空を見つめていた。
ひどく艶っぽいその目を見やって、ガゼルは満足そうに笑む。
口元を緩ませながらガゼルは、はだけさせた左の胸に唇を付けようとして、動きが止まった。
そこにあったもの――真っ白な乳房の外側に、うっすらと朱のアザがあった。それは、確かに見覚えのあるものだった。
ガゼルは、ギッとセティアを睨む。
「お前、ピノの孫ではないのかっ?」
「えっ?」
驚いて見返すセティアの瞳の色は、見覚えのある金色をしていた。年は16歳。そう、12年前、4歳だった妹。名前は――。
「セティア・メーヴェル」
「!?」
セティアは驚いて、慌ててガゼルの下から逃れようとする。その肩を掴んで押さえ付けた。
見下ろすと、震えているセティア。
「お前が…っ!」
睨みつける。
自分の身体の下で震えて脅えている少女。この少女が生まれたばかりに、自分の人生は――。
ガゼルは憎々しげにその細い首に手を伸ばす。
あの時、殺しておけば良かった。あいつらと一緒に。
ガゼルは手に力を入れる。
「ガゼ…ル…?」
その苦しむ顔さえそそられる。
セティアを見下ろしながら、ガゼルはゴクリと生唾を飲み込のだ。
今となっては何の力もない一人の少女。しかも今は自分の手の中。この身体、殺してしまうにはもったいない。
このまま自分の手元に置いて、蹂躙して、傷つけてやろう。殺すのはそれからでも遅くはない。
楽しませてもらうには十分に育ったんだから。
そう、あの時のように鳴かせてやろう。
ガゼルはセティアの首から手を放すと、あらわになったセティアの胸を掴む。先端をつまみながら、ゆっくり揉みあげる。
「あ……っ」
そこにもう一度唇を近づけながら、バスローブの紐をほどいていった。
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