テニプリ
柳赤←幸
部長のユニフォームからは甘い香りがした。
「なんの花の香りすか」
「ん?…ああ、俺そんなに匂うかな」
「良い匂いっすよ」
俺がそう言うと、照れ臭そうに部長は俺の頭を撫でた。
「ヒヤシンスの香りだよ」
「ヒヤシンス?」
「そう。ほんとは川とかの水辺に咲く花なんだけど、品種改良したやつを今育てててね」
「部長ってホント植物好きっすよね」
「ははっ、テニスはそれ以上に好きだけどさ」
そう言った幸村部長の顔が一瞬歪んだのに、その時の俺は気づけなかった。
「精一、弦一郎が呼んでいたぞ」
「あ、柳先輩」
「わかった、今行くよ」
遠くの方で、鳥が悲しげに鳴いた。
「赤也、ヒヤシンスの花言葉を知ってるか?」
「花言葉?知ってると思います?」
(ヒヤシンスの花言葉は、悲恋)
(精一も、遠回しでなくダイレクトに告げたら可能性もあるはずなのにな)
「好きっすよ柳先輩」
「あぁ、俺も」
END
視点が変わりすぎですね。
そして幸村は遠回しに柳に宣戦布告。
書いてて迷子になりました( ;´Д`)
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!