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緑高(ノヤさん)

今日はいつになく暑い。

ニュースキャスターは口を揃えて
『今日は真夏日です』などと言い、生真面目に笑う。

つまんないなぁ、そう心の中で悪態をつき、ケータイを閉じた。

俺のエース様もこの暑さには勝てないらしく、今日はえらくしおらしいし。

「真ちゃん、帰ろうぜ?」

「…ああ」



「今日は暑いから、チャリアこがないから」

そう俺が言うと、真ちゃんは黙って頷いた。

この暑さだ、黒の学ランでそんなことをするのは自殺行為なわけで。

今日は真ちゃんの優しさに甘えることにした。

「しっかし、真ちゃんと歩いて帰るの久しぶりだよな」

「ああ。いつもはチャリアだからな」




なんて他愛ない会話を交わしながら歩き続けて10分ほどたったとき、いきなり真ちゃんが立ち止まった。



「真ちゃん?」

「高尾、今思ったのだが」

「なにが?」



「今の状況、デートみたいなのだよ」

「!?」

いつもの俺なら過呼吸になるくらい笑い転げるはずなのに、今日はそうじゃなかった。

つま先から頭のてっぺんまで血が逆流したような感覚が全身を走り抜ける。

それと同時に、頬がどんどん熱くなっていくのがわかり、羞恥で死にそうになった。

「な、なんなのだよ」

「真ちゃん、反則なのだよ…」

赤くなった顔を見られたくなくて、真ちゃんの手をつかんで残りの道を走る。

握った真ちゃんの手は、俺の手より熱かった。



(言った本人が照れてどうすんだよっ)


END

ノヤさん、スライディング土下座しますね。
デート、わからん。
デートしてない、気がします。

だって真ちゃんとショッピングとか考えられなくて、アイスとか食べにいかせようとも思いましたがやっぱ行かなくね?って思いまして…

こんなので良かったら受け取ってください

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