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宮高緑(イカラシさん)

「高尾、好きだぜ」





宮地さんの嘘つき。






宮地さんは嘘がうまい。

普通人間って嘘をつくと体の動きに出るからわかりやすいんだけど、宮地さんにはそれがない。

どんな嘘をついたって目さえも泳がせないし、動作にも出さないんだ。

それに、変化があれば俺の鷹の眼が見逃さないという自信があったから。





だから。


だからかな、俺は見抜けなかった。

宮地さんの嘘を。


『好きだぜ』

宮地さんの本心なんだって信じて疑わなかったんだ。





「高尾、好きだぜ」

「ははっ、俺もっスよ宮地さん」


嘘つき。



あんた、本命は。













「真ちゃん」

「高尾、なんだ」

「今日もさぁ、宮地さんカッコ良かったんだぜ!」

「…惚気なら聞かんぞ」


だって、真ちゃんは俺のこと好きなんでしょ?

バレバレだから。

「良いじゃん、聞いてよ真ちゃん」


お前なんて苦しめば良い。

俺の宮地さんに好かれやがって。

それなのに俺を好きになりやがって。

お前なんて、大嫌いだ。








「宮地さん、大好きですよ」


たとえあんたが俺に気がなくとも。

たとえ緑間が俺のことが好きでも。




どんな悲恋だって。





どんなに報われなくたって。







(もう、みんな一生報われなきゃいいんだ)




END


イカラシさんリクエスト。

宮地→緑間
緑間→高尾
高尾→宮地

となってます。
真ちゃんの気持ちを知ってるから、
自分の恋が叶わないのも知ってるから、
せめてお前らも報われなくなれ、
的な感じで宮地さんは高尾とつきあってます。

無限ループな恋はうめぇっ

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