春に寄り添う龍
3
屋上につくとやっと下ろされ、フェンスに寄り掛かって座ってる龍仁の膝の上に座ってます。
いや、ちゃんと断ったよ?
でも、腕でがっちりとホールドされてて。
周りの不良さん達がこっち見てるから動けないし!
「・・・」
龍仁、ずっと黙ったままだしね・・・
「春海、食べないのか?」
かろうじて掴んだお弁当。でもさ、この状況で、食べづらいんです!!とは、言えないなぁ。
俺は弁当を取り出し、蓋をあける。
そして
蓋を閉じた。
「春海、どうした?」
ななななな、なんで弁当の中身がこんな乙女チック!?
「おい、春海」
「ぷぷ!シカトされてる〜」
しかもキャラ弁だぁ!
なんでキャラ弁を知ってるかって?
「しかし、何を考えこんでんだろねー?」
それは、聞かないということで!
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