春に寄り添う龍
3
「ハァー。だから、朝一緒に登校してたのが、深山 龍仁なんだよ」
「へぇ、龍仁の苗字深山なんだ」
初めて知ったね!
ザワッ
と、急に教室が騒がしくなった。廊下のほうを見てみると、誰か来たみたいだ。
「春海さん!」
ぴょんぴょんと跳んで状況を確認しようとしてたらガラ、と教室の扉が開き
バキ
と大破した。
「ゼンさん!」
そこに立っていたのは、昨日会ったばかりのゼンさんだった。(因みに春海からは大破した扉が見えない)
「同じ学校にいるって聞いて居ても立っても居られなくて来てしまいました」
「同じ学校!?・・・ゼンさん、お歳は?」
「15っす」
・・・へぇー。ゼンさん、一つ下なんだー。わー全然見えないー。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!