春に寄り添う龍
2
「おはよーう?」
「!!」
耳元で大きな声で叫ばれ、俺はバッと上を見上げた。
「なにしてんの?こんなところで。てか、春海すごい噂になってるよ?」
腕を掴み、俺を立たせながらそう早口でいう親友のノブ。
「てか、朝一緒に登校してるとこ見たし。(んで、睨まれた!!怖かった!!)」
「あ、はは」
気付かなかったよ、うん。
「・・・脅されてるの?」
「え?」
脅される?俺が・・・・
「誰に?」
そういうと、ノブは呆れた風に俺を見た。
「片翼の悪魔・・・深山 龍仁に決まってんじゃん」
「深山・・・?誰それ」
深山なんて知り合いいないよ?
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