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春に寄り添う龍


一通り笑って、やっと笑いが治まったらしい。

「・・・笑いすぎ」
「お前が悪い」

って言ってまた笑い出す龍仁。ほら、回りの人達が変な目で見てるよー。

「あー笑った。」

俺の頭を撫でながら龍仁は優しく微笑んだ。


「・・・(うぅ・・・かっこよすぎ!!)」

直視してしまった俺は顔が熱くなるのがわかった。
絶対今茹でタコみたいだ!!

「ほら、行くぞ」

龍仁は俺の手を握り・・・嘘付きました。実際は恋人繋ぎで、学校に向かった。

「龍仁、は、離して!」
「無理。」

学校に近づくと、同じ制服が増えてきて余計恥ずかしくなる。

「龍仁、」

名前を呼ぶと、周囲がざわついた。

「?」

女子は、般若みたいな顔でこっちを見てて、男子は、半分怯えてて半分うっとりしてる・・・という今までなったことない状況に少しビビってしまう。




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