春に寄り添う龍 3 この独特な喋り方の人がミヤさん、と。覚えとこ。 「どうせやることないんだろ。」 「そうぅう〜☆よおぉく、わ〜かってるぅねぇ♪」 き、聞き取りずら!! 「じゃね、春海☆」 「あ、はい。」 ミヤさんは軽く手を振って、ゼンさんは手がちぎれそうなくらい振っていた。 「わ・・・」 いるよ。母さん家の前にいるよ・・・ 「春海、なんで止まる?」 龍仁は歩みを止めず振り返る。 「ちょ、ちょっと待とう!いや、待って!」 そう叫ぶと、ピタリ、と龍仁が止まった。 「春海、どうしたんだ?家、もうすぐそこだろ」 「そ、そうだけど・・・!?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |