春に寄り添う龍 2 「春海」 「ふぇ!?」 な、なんで俺の名前を知ってんだ??まさか、俺狙われてた、のか?ギャ―――ス! 「そんなに怖がるな。別にとって食ったりはしない」 なら………安心? ………うわぁ、近くで見るとこの人の右目碧い…… 思わず、触れてしまいそうな…… 「どうした?」 動かない俺を見て《りゅうじん》は訝しむ。 「あ、えっと。あなたの目、綺麗だな、って思って」 俺の言葉に、片眉がぴくり、と動いた。 「俺の名前は龍仁だ。よびすてでいい」 「え………あ、の」 「呼べ」 「りゅ、龍仁さんっ」 「龍仁、だろ?」 「〜〜龍仁っ」 び、びっくりした……いきなり、エロい声だすから! [*前へ][次へ#] [戻る] |