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小説
おめでとう(NARUTO)うずまきナルト
皆があの冷たい目でオレを見ている・・
誰もが口を揃えて、同じ言葉をオレにぶつける・・
【化け物!】
【人殺し!!】
いつもいつもそう言われて思った・・。
オレは・・生まれてきて良かったのかな?
【あんな子供、生まれてこなければ良かったんだ!】
ж
アカデミー時代、オレに誕生日を教えてくれたじいちゃんが小さな植木鉢を持ってきてくれた。
じいちゃんは、オレにこの植木鉢を誕生日プレゼントとしてくれた。
今までプレゼントなんて貰った事のないオレは凄く嬉しかった。
でも、その反面、いつも以上に里の皆からの目が冷たく感じた。
アカデミーを卒業して下忍になってから暫くして、イルカ先生がラーメンを奢ってくれた。
いつも何かある度に奢って貰ったりしてたけど、今日は“特別”らしい。
何で“特別”か分からなかったから、先生に聞くと、驚いた顔をしながら、今日はオレの誕生日だったろ?と。
そういや、そうだった。
先生はオレが欲しそうなプレゼントが見つからなかったから、オレの好きなもんを腹いっぱい食って貰おうと思って一楽に誘ったんだと。
それを聞いて、すげぇー胸の辺りが温かくなって、にやける顔を隠す為に5杯もラーメンお替りしちまった。
イルカ先生に一楽を奢ってもらった次の日。
カカシ先生に指示された集合場所で待ってたら、サクラちゃんがものすっごぉーい!勢いで「あんた!何で昨日誕生日だって言わなかったのよ!」って言ってきて、若干怖かった。
いや、だって・・・聴かれなかったし?って答えたら、胸倉掴まれながら、揺さぶられ、怒られた。
そんで、一通り揺さぶり終えたサクラちゃんは、「任務が終わったら、ここに来なさい!」と言って、いつも持ち歩いているメモ帳に何かを書いて、オレに渡した後、サスケの方へ行っちまった。
良くわかんねーけど、行かねーとサクラちゃんに殺される気がした。
ж
任務が終わって、サクラちゃんはすぐに寄る場所あるからと行って、行っちまった。
サスケも修行するとか行って、すぐにどっか行っちまった。
カカシ先生はいつの間にか居なかった。
オレは、サクラちゃんのメモに書いてある時間と場所を確認した後、修行する為にいつもの場所へ向かった。
修行も終え、サクラちゃんのメモを頼りに辿り着いたのは、アカデミーだった。
何でここなんだろうと疑問を持ちつつもメモに書いてあった教室に向かい、ドアを開けると、パンッ!パンッ!とでけぇー音がしたと思ったら目の前に紙が舞ったと同時にたくさんの『おめでとう』という言葉が聴こえた。
驚いて中を見ると、同期のメンバーが全員揃ってた。
オレが驚きのあまり固まっていると
「へっ!仕方ねーからきてやったぜ!な?赤丸!」
「ワンワン!」
「お、おめでとう・・ナルトくん」
「誕生日というものは良い。・・・なぜなr「あんた、水臭いわねー、男なら言いなさいよ!」・・・・。」
「いや、それ男かんけーねーだろ。」
「ナルト、ポテチ食べる?」
「って、ナルト!何、入り口で突っ立ってんのよ!早くはいんなさい!」
「フンッ、このウスラトンカチが、世話焼かすんじゃねーよ」
「ほら、主役がいつまでもそこに居ちゃ、始まらないでしょー?」
サクラちゃんに引っ張られて、中に入れば皆から、また、“おめでとう”と言われ、それからプレゼントを貰った。
昨日、イルカ先生からのプレゼントも温かかったけど、皆からのプレゼントもすげぇー、温かかった。
ちっと、泣きそうになったのは、オレだけの秘密。
アカデミー時代に比べて、里の人たちの目が怖くなくなった。
ж
二年の修行をする為にエロ仙人と旅に出た時、エロ仙人が「今日はお前の誕生日だったのぉ・・・」と急に言ったかと思えば、「今日の修行はなし!」とか言い出しやがった!オレはサスケに追いつくためにもこの一分一秒も無駄にできねぇ!って言ったけど、エロ仙人の奴、聴く耳ももたねー。
っで、エロ仙人がプレゼント何が欲しい?って聴くから、修行!って言ったら、「却下!」と即答されちまった。
暫くオレが剥れてるとエロ仙人はオレの頭をぐしゃぐしゃに撫ぜて、苦笑いしながら、飯食ってから修行してやるって言ってくれた。
そんで、飯食って、修行してチャクラ使いすぎてぶっ倒れてたら、いつの間にかエロ仙人が居なくなってた。
さっきまで居たのに・・・。
急に居なくなった事に少し寂しいと感じてしまった自分が何か情けなかった。
寂しさを紛らす為に寝ようと目を閉じようとしたら頬に冷てぇーもんが当たってびっくりして飛び起きて、パッと振り返るとアイスを持ったエロ仙人が居た。
急に居なくなったことへのムカつきとかそんなことの前に、なぜアイスを持っているのかが気になった。
オレの視線で何となく察したエロ仙人がこれ、好きだっただろ?と。
いや、好きか嫌いかで言えば好きな方だが、なんで、この時期にアイスなんだよって思ったけど、そのアイスがあのパッキンするアイスだってことに気付いて、オレは照れくささを隠すために仕方ねぇーな!って感じでエロ仙人からアイスの片方を貰った。
今の時期にアイスを食うのはさみぃーと感じたけど、エロ仙人と背中合わせで一緒に食ったアイスはオレの胸を温かくした。
修行に出る前に比べて、冷たい目が気にならなくなった。
ж
二年間の修行を終え、エロ仙人と木ノ葉へ帰還してから数ヵ月後のあの戦争が終わった後、サスケとサクラちゃん、カカシ先生と皆のもとへ戻ったら、皆に“誕生日おめでとう”と言われた。
流石に、これには泣いちまった。
すげぇー涙声で“あ゛り゛がと゛う゛”って言ったら、反対に皆から“ありがとう”って言われちまった。
何か変な感じがしたけど、あの頃と比べて、皆の目が温かくって優しくて、それが嬉しくて、止まりかけた涙がまた、溢れた。
ж
あれから、何十年経ったかな?
今じゃ、大事な仲間が出来、家族が出来、そして、夢だった火影にもなった。
そして、オレは生まれてきて良かったって思えるようになった。
だって・・・
『七代目!』
『火影様!』
『ナルト』
『ナルト君』
「ナルト兄ちゃん」
「ウスラトンカチ」
「あなた」
「「とうちゃん!」」
『生まれてきてくれてありがとう!!』
“皆”がオレを見てくれてるから!
“ナルト・・・お誕生日おめでとう”
“愛してるよ・・ナルト”
END
はい、また突発で何書いてんじゃい!って思った方、すんません。
マジで衝動で書いてます。(汗
しかも拙い文章だし、分かり難いし・・・駄目駄目じゃん!
物足りない方は、素敵な小説やイラストを載せておられる方の方へレッツラゴーしてくださいねー。
遅くなったけど、誕生日おめでとう!
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