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小説
小さな足音 拍手御礼SS 7





小さな足音 拍手御礼SS 7

20110513〜0615




――バターン!!!

 「パパ!!お出掛けですよ!!」

――ドスンッ!!!

 「うごっ!!……」

ベットに俯せで眠っていた洸輔の腰の上に、勢いを付けて咲良は飛び乗った。

 「パパ?……」

飛び乗った際に聞こえた呻き声以外反応のない洸輔に咲良は、今だ枕に顔を埋めたままの洸輔を覗き込んだ。

 「さ、咲良……寝ているパパに飛び乗るの禁止……って………」

洸輔は衝撃に堪えつつ枕から顔を上げれないまま呟いた。

洸輔から返事が返ってきたことに満足気な咲良は洸輔の耳元にもう一度声を掛けた。

 「パパ!!おでかけですよ!!ほら!!さくらネミーちゃんです!!みてみてー!!」

咲良は嬉しそうに、洸輔の腰に跨がったままピョンピョン跳ねた。

 「うぐっ!!……だ……だから……咲良、パパの上で…跳ね……」

御機嫌な咲良は瀕死の洸輔に気付かない。

 「咲良!!分かった!!分かったから、パパの上から下りなさい。」

洸輔は一旦上向きになると咲良の両脇に手を通し、「どっこいしょ」、と掛け声を云いつつ咲良を横に立たせ上半身を起こした。

 「はぁー、咲良は大きくなったなー。」

トントンと腰を叩きながら咲良を見ると、某ネ〇ミの王国のキャラクターの姿をした咲良が爛々と目を輝かせていた。

 「パパ!!さくらネミーちゃんです!!早くネッキーランドにおでかけですよ!!ネミーちゃんがまってます!!」

 「ん?ネミーちゃん?ネッキーランド……ああ、今日は約束の日だったな。」

洸輔は寝ぼけた頭で咲良の行動を理解した。

 「あー、咲良。パパも支度するからママの所に行ってなさい。」

その言葉に咲良は洸輔に飛び上がった。

 「さくら、ネッキーちゃんとネミーちゃんにちゃんとごあいさつできますよ!!」

ピョンピョン跳ねる咲良と一緒に黒い半ズボンに付いている細いしっぽが上下に揺れる。

 「そうか、咲良がちゃんとご挨拶するならパパとママもネッキーちゃんとネミーちゃんにご挨拶しないとな、うん。」

楽しそうな咲良に洸輔の頬も緩む。

下に居る知春にも前々から強請られていたネッキーランドに行く約束を今日こそ果たせそうだと洸輔は愛しい二人の溢れんばかりの笑顔を思い浮かべた。



……だがしかし、その一時間後にはあまりの人の多さと混雑振りに辟易し、日が沈み帰宅する頃には眠った咲良を抱っこした精も根も尽き果てた洸輔の姿があったとかなかったとか………



End



管理人も某ネズミの国は大好きです★
大好きなのですがほんに人混みに酔ってしまうので午前中でエネルギーがなくなりますf^_^;
園内で家族サービスをしているお父様方にはほんにお疲れ様です!!!、と心の中でいつも叫んでおります(ノ><)ノ



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