[携帯モード] [URL送信]

短編小説
8
 短いこの言葉に酔ったかのように、身体の奥が燃え上がる。

 信士は抱き込んだ腕をしきりに上下させ、剥き出しになった忠明の肌を愛撫する。



「オヤッサン…オヤッサン、もういいっすか?」

「勝手に…しろ」



 これから何が起きるのか分からないまま、忠明は呻く。

 背後で信士が、堪らないとばかりに喘いだ。

 若者の手が荒々しく尻を掴む。締まった忠明の臀部を強く揉む。そして、尻の間に食い込んだままの褌をグイと横にずらした。



「いっ、いてぇ!」



 背筋を反らして忠明は悲鳴を上げた。

 尻の穴に、硬い指を突き立てられたのだ。

 前から垂れてきた汁で少しは濡れているが、まだ足りなかったらしい。皮膚が攣れていた。



「す、すんません! オヤッサン」



 信士が慌てて身体を離す。

 覆いかぶさっていた大きな身体が離れてほっとする反面、どこか寂しく感じるのは気のせいか。

 忠明はため息をつきそうになった。だが、それも途中で止まる。



「くひっ―――」



 露になっていたすぼまりに、滑った熱い感触がして息を呑む。



「し、シン?!」

「ちょっと我慢しててください、オヤッサン」



 尻の向こうから信士が言った。

 秘められた蕾に舌を這わせながら。

 とっさに振り返ろうとして、ガッシリと腰を抑えられて断念する。

 忠明を押さえつけながら、信士は鼻先を臀部に埋めた。



[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!