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短編小説
6
 こんなに硬く立ち上がり、熱く求めてくるからには―――。



 気がつけば、忠明からも腰を押し付けていた。

 信士の分厚い身体に腕を回し、滾った性器同士を擦りつけ合う。

 一度始めたら止まらない。



「くぁっあっあぁぁ」

「ああっ…オヤッサンっ」



 密着したお互いの身体が熱に呑み込まれる。熱くて―――燃え上がりそうだ。

 忠明の首筋に顔を埋めて喘いでいた信士は、喉奥で低く唸ると必死の形相で身体を離した。

 触れ合っていた肌が離され、代わりに夜の空気が触れる。その冷たさにさえ感じて、乳首が硬くしこる。

 急に放り出された気がして、忠明は危うく縋り付きそうになった。

 縋って、「もっと」と強請ってしまいそうになる。

 そんなのは耐えられない。

 飛びかけた理性の淵で足掻き、若者の腕の中から逃れようと身を捩る。

 けれど力強い手は少しも揺るがず、逃すことはない。



「―――オヤッサンが…欲しいっす」



 噛み付くように口付けられた。

 今までのそれが生易しいものだったのだと感じられるほど激しい口中愛撫。奥の奥まで舐めつくされてしまいそうだ。

 それと同時に、盛り上がった胸筋を揉みこまれ、立ち上がったままの乳首をこねられる。

 ビクビクと身体が跳ねるほどの鋭い快感に、忠明の思考は再び蕩けていく。



 胸への刺激に忠明が夢中になっている間、信士の指はさりげなく忠明の後ろに回されていた。

 露になっていた背中の筋肉のラインをなぞるように滑っていく指先。

 やがてそれは忠明の股間を覆う褌へと到達する。

 信士はそこで、とんでもない行動に出た。

 股間をわたる褌の尻の部分を掴むと、思い切り引っ張り上げたのだ。





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あきゅろす。
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