短編小説
8
情けない保護者の姿に、リムはガックリと肩を落とす。
そうこうしているうちに、タコの足の動きはますます大胆になっていく。
コリコリ乳首を嬲ってさらに尖らせる足はそのままに、下半身を拘束している足の方が動き出す。
太いタコの足が、滑々としたリムの太腿を這い登っていく。螺旋状に絡まり、動くたびに吸盤の痕を残しながら。
絡まっているから、リムがいくら抵抗してもびくともしない。
「んんんんっ！ やあっ―――」
脚の付け根まで這い登られて敏感な柔らかい内股を撫でられたショックに、リムは反射的に口の中のタコ足を噛んだ。さすがの巨大タコもそれは堪らなかったのか、粘液を撒き散らしながら小さな歯型のついた足を引っ込める。
解放されて、リムは激しく咳き込んだ。唾液が銀糸となって遠い床へと落ちていく。
「こらクソタコ！ 調子に乗るなよぉ〜！」
勝気にも両手に拳を握ってタコの顔辺りを睨みつける。けれど半裸で全身を朱に染めている美少年がいくら必死に睨んでも、少しも迫力はない。むしろそれが誘いになってしまっている。
当然、タコは誘いに乗った。
「ああ〜んっ」
タコ足の一本が器用に動き、リムの下着にその先を引っ掛けるとズルリと引きずりおろした。
なす術もなく幼い下半身が外気に晒されて、リムは赤面しながら悲鳴を上げた。
しかし悲鳴は嬌声にしか聞こえない。
脚を閉じようにも、拘束しているタコ足はびくともしない。それどころか余裕タップリでリムの太腿の感触を吸盤で味わっているようだ。
「こらぁ〜いい加減にしろよぉ〜。…いやぁんっ」
脚が動かない代わりに腰を振ってしまって、リムは自分の幼い一物がほとんど勃起してしまっていることに気づいた。先端に透明な滴を宿し、それはフルフルと震えている。
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