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短篇
内容
名産の花で溢れる国の裕福で高貴な家に生まれたリリアン。
名家には一族を守護する精霊や妖精が存在する。
リリアンにはそういった目に見えない存在を見て、コミュニケーションがとれる力がある。
そのせいで少し変わり者と思われている。

高台にそびえる城の裏手にあるあずまやが、一人になれるお気に入りの場所。
そこで「リリィ」と呼ぶ若い男の声が。
気付くと、リリアンは暗闇のただ中に居た。

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