詩篇 33.練磨の森 深い森で目が覚める 誰も居ない静寂の内 沢山の星が明滅している 全能の手が都合よく 抱き起こしてはくれないから 降臨の道は澄ましておくの 困難は頭上に落とされる 再生の術は囁かれるから 見守られているとわかるの 遠い森をさ迷い歩く 酷く険しい試練の果てに 祝福のベルは奏でられる 怠けて成果を望んでも 簡単には寄越されないから 先へ先へと進んで行けるの 導きは蛍火の様に漂う 存在をその中に感じられるから 今日も祈りを捧げているの 広い森を越えて行く 家へ帰り着いた頃には また一つ輝きを増している そして深い森で目が覚める 既視感のある星空に 知らず涙が込み上げるのは また誰かを探しに行くと 心の底が訴えてるから 再び貴方に逢えるのだと 再び貴方に逢えるのだと [*前へ] [戻る] |