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紅の搭
神の使い *ちょっぴりグロ(?)注意*

〜とある国での国際会議〜

「───だから私はあんな化物との交渉を受けるなと言ったんだ!!」
「しかし受けなかったらどうなっていたか…!!」
「我々にはあの化物に対抗する力はないのだぞ!!」
「だからといってあんな我々にとって不利でしかない交渉を受けるのはどうなのかとおもうが!!」
「ならばあいつらに殺されろと言うのか!!」

会議が進む気配はない…


『愚かな人間どもよ…』

突然綺麗な声が部屋の中に響きわたった

声の元を探すと窓の縁に真っ白な女性が座っていた
その女性は窓からふわりと着地した

『人間どもよ…私はお前たちを救うためにきた天使…
愚かなお前たちがあんな化け物に屈したので今回のみ助けにきてあげました…感謝しなさい』

見下しながら淡々と言葉を紡いでいく天使と名乗った女

「何なんだお前は!!」
「何処から入ってきた!!」
「し、侵入者だ!!」

一気にざわめきだす室内

「SP何をしている!!早く仕事をしないか!!」
「そ、そうだ、は、早く仕事をし、しろ!!」

誰かがSPを呼び女はSPで囲まれた

『………………』

女は室内をジロリと見渡し

『……これは何のつもりです?』
「う、うるさい!!お前は誰だ!!何処から入ってきた!!」
「早く言え!!囲まれているんだ!!早く言わないと撃つぞ!!」

女はあきれた顔をして顔を下げたそして━━━

━━━恐ろしく冷たい表情をした顔を上げた

『お前ら…私を甘く見ているな…?……私を何だと思っている……』

女が言葉を紡ぐたびに放たれる殺気、さっきとは比べ物にならないくらいの存在感、それらがSPなどその場にいた者の全ての行動を止めていた

『愚かなお前らには見せしめが必要だな…』

女はそう言ってSPをジロリと見渡し手を上げたその瞬間━━━

━━━女を囲んでいたSP達の首が飛び鮮血が回りに飛び散った
女は近くに居たため鮮血で白い髪、白い肌、白い服が紅く染まり所々にしか白い部分が見えない状態になっていた

「「…………!?」」

その場にいた全ての人間が言葉を失っていた
それもそのはず女が手を上げた瞬間に人の首が飛んだのだ

『……ふん。これでわかっただろう…?お前たちは私の足下にも及ばない…わかったら私には逆らわない事だな…』

女に言われても誰も答える事ができなかった

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