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◆モンハンdos☆旅の記録◆
ギルドガードたち
「くっそ・・・!いくら倒してもキリがねぇや!!」
シェンにとどめをさしながらムスカが叫んだ。

(このままでは奴を倒す前にオレたちが倒れてしまう・・・!どうする!?)
アーサーは困惑しながらもシェンの残骸の山を築いていく。
その時、背後から自分を呼ぶ声が聞えた。

「アーサー殿!!ココは私たちにお任せ下さい!!やぁ!!!」
後ろから襲い掛かる小型シェンをランスで突き刺す数人のギルドガードたち。

「・・・!おお!お前ら!!」
振り向くとランスやガンランスを持った青い制服の若者たちがシェンと戦っていた。
ギルドガードだった時のアーサーを慕う元部下たちだった。

「私たちはアーサー殿を信じていました!この命果てるまでアーサー殿と共に戦います!!
さぁ、この場は私たちギルドガードに任せて本体を!アイツを倒して下さい!!」

「ありがとう!!すまない・・・!ココは任せる。必ず奴を倒して平和を取り戻す!生きて会おうゼ!!」

「我々はアーサー殿たちが必ず生きて戻ると・・・倒すと信じています!!
さぁ!道は開けました!!皆さん!ココを突っきって下さい!!」

「サンキュー!!」
アーサーはみんなを引き連れて、ギルドガードたちが導いた道を全速力で通過した。
そんなアーサーの姿を見たオルカは、やはりこの男、強いだけではなくみんなを惹きつける何かがあるんだと関心し、改めて見直した。

通過しながらも小型のシェンが襲い掛かってくる。
みんなはそれを早々と倒していった。


街の中を走り抜けている中、誰かが呼び止めた。

「いよぅ!お前さんらハンターだね!?コレを持って行ってくれ!」
道具屋のオヤジだった。彼は大きなリュックをいくつも背負って走り寄って来た。

「少しでも足しになるようにみんなで手分けしてハンターさんらに配っているんだ」
手に渡された物は回復薬や秘薬などの治療薬、狂走薬や鬼人薬などの補助的なアイテムを
ごっそりと持ちきれないほど手渡してきた。

「え・・・こんなに・・・!?」
カオリとトラチーは驚き、困った顔で道具屋の主人を見た。

「おっと・・・御代はいらねぇ〜よ!調合屋のじーさんと食材屋のおばちゃんとオレからのプレゼントだ!
持ってるだけのアイテムをありったけかき集めたぜ!遠慮なく使ってくれよ。
オレたちはハンターさんらのように戦う事ができねぇからせめてこれぐらいの手伝いはさせてくれよ!!」

道具屋のオヤジは親指を立ててみんなに微笑んだ。

「ありがとう!おじさん!!」
みんなは感謝し、全て受け取った。


「おっと・・・オレからもプレゼントがあるゼ!」

後ろから太鼓のような太く響く声が聞えてきた。
振り向くとスキンヘッドで体格の良い大柄な男がたくさんの武器を背負って立っていた。
鍛え抜かれた肉体に背負われた大量の武器。見た目がすごいので工房のオヤジではなく、さながら動く彫刻である。

「工房のおっちゃん!!」

「工房もやられちまって作業場もめちゃくちゃだ!商売上がったりだぜ!
まあ・・・こんな時に商売なんてしてられねぇがな!
オレたち工房からもハンターたちにこれを使って欲しくて持って来たさぁ!
使える武器だけいくらでも持って行きな!街が平和になるなら金はいらねぇ!
さぁ、好きな武器を持ってけ!!」

オヤジはガラガラと武器を背中から降ろし、みんなに渡した。

「ありがとう!!」

「うわぁ!コレなかなか作れない武器じゃん!?コレもいいの??」

「ああ、持ってけ持ってけ!!その代わり必ず倒せよー!」
オヤジは意地悪そうに笑いながら言った。

「今出さねぇと武器が泣くからなぁ・・・惜しんでる場合じゃねぇぜ!?
ドンドルマの未来はお前たちハンターにかかってるぜ!気合入れて頑張れよ!!」
大きな手でムスカの背中をドン!と叩き、オヤジは得意げに言った。

「・・・げっほ!げっほ・・・!!オヤジ!叩きすぎだぜ!!戦う前に死ぬよ!」

「あはははww」
ムスカがむせ返っている姿を見てみんなは笑った。
短い笑顔を見せたあと、みんなは気合を入れ直し、戦闘体制を整える。

「よし!みんな行くぞ!!」

「おうよ!!」

アーサーの気合の入った掛け声でみんなは立ち上がり、道具屋と工房のオヤジを後にして巨大兵器に立ち向かった。

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あきゅろす。
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