◆モンハンdos☆旅の記録◆
機動要塞シェン・ガオレン
それは突然やってきた。幾日か過ぎたある日の早朝、ドンドルマの街を地震のような振動が襲った。
しばらく地響きが続き、大地が大きく揺れていた。街中慌てふためき、机の下に隠れる者や家の外に飛び出す者も大勢いる。
震源地は大老殿からのようだ。一瞬の静寂の後、その震源地から何かが現れた。
大老殿が中心から割れるように崩壊し、瓦礫が地面に吸い込まれていく。
そして――。 巻き上がる煙の中から巨大な何かが姿を見せた。
ゆっくりと地中から脚を出し、やがて全体の姿が現れる。
ソレはとてつもなく巨大な竜の頭骨を模した殻を背負い、その下には4本の長い脚が生えている。
見た目はカニのようだが大名ザザミでもなく将軍ギザミでもないようだ。今まで見た事のない異形な”何か”であった。
「システム、おーるぐりーんです!大長老様!」
「ウム。これより”人間みんな狩っちゃうぞ作戦”開始ぢゃぁ!!!超巨大4足歩行型機動要塞シェン・ガオレン発進!!」
シェン・ガオレンと呼ばれた巨大な兵器のコックピットルームに、大長老とその部下たちの姿があった。
「まずはコイツの能力をテストせねばのぅ」
大長老の指示でひときわ厳重にロックされたボタンが押されると、超巨大兵器はその脚をゆっくり広げ、
背後の殻にエネルギーが集まっていく。・・・・そして
空が、街が、激しい閃光に包まれ大気がビリビリと震えた・・・・
「ふぉっふぉっふぉ!人間共がゴミのようじゃ!もともとゴミじゃがのぅ!」
大きなドンドルマの街の1/4がクレーターに飲み込まれ、キノコ雲が巻き上がっていた・・・。
「ちょ・・・!なっ・・・何なの!?今の爆音は!!?」
「街の方だな!?すっげぇ光って、雷ってレベルじゃねぇぜ!?」
カオリとムスカが外の異常に気が付いて窓から様子を覗いた。街の方で大きな煙と炎が上がっているのが見える。
ずいぶんと離れている山小屋からでもそれがハッキリとわかった。
「・・・・!!大変だぁ!街が燃えてるぜ!!」
ムスカが叫び、皆は外に飛び出した。アーサー、オルカもそれに続く。
「くっ・・・!ついに動き出しやがったな!あの化け物が!!」
「なんて大きさだ・・・あれを食い止める事なんて出来るのか・・・」
「もうやるしかないわ!この世界をジジイの好きにさせない!!はやく行こう!!
こうしているうちに街のみんなが・・・・・!!早く!!」
カオリは震えるこぶしを握りしめた。
「よし・・・みんな!準備はいいか?行くぞ!!」
アーサーを先頭にみんなは決戦の場へと向かった。
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