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◆モンハンdos☆旅の記録◆
正義の味方の助手
村から森に入り、小道を走るデンオウ。デンオウは村が見えなくなるまで走り続けた。
しばらく走り続けてからぴたっと止まり、近くの岩場で休憩した。
「あ〜〜・・・お腹空いた・・・食事でももらえばよかった・・・; 俺、かっこつけすぎww」

木漏れ日がキラキラと差し掛かる中、デンオウは岩場に腰を掛けている。
静かな森に小鳥たちが話をするようにさえずっている。座っている岩場の後ろには小川が流れていて、
ゆるやかな流れと透き通った川には小魚がたくさん泳いでおり、モスたちが水を飲みにやって来ている。

「のどかだ・・・。いい眺めなのに。お弁当もらえばよかった・・・あのブタ食べようかな・・・」
ぼーっとモスたちを眺めながら一人ぶつぶつぼやいていると後ろから肩を叩かれた。
「ん??」

振り向くとさっきのハンマーの女が立っていた。
レイア装備を強化したリオハート装備に身を包み、頭にはピンクの王冠のハイメタを装着している。


全身ピンクで揃えているのか可愛らしい格好だ。
髪はさらさらのロングヘアーで薄いグリーン色。前髪はまゆ毛が見えるぐらいにパツンとまっすぐに揃えられている。
背中には身体に似合わない大きなハンマーを背負っていた。

「・・・あの・・・先ほどはどうも。名前も聞かずに行ってしまわれたので気になって・・・
ご迷惑を承知で・・・私もお礼をしたくて追い掛けて来ました・・・」
なんともおっとりとした口調。お嬢様のような雰囲気を出しながら彼女は話かけてきた。

「えw ・・・そんな、お礼だなんていいのにww
俺はデンオウ。正義の味方をしているのさ!」

「私はミンツと申します。修行のために・・・自分を磨くために一人旅をしています」
彼女はデンオウを見つめながら言った。

「女の子一人で??そりゃ危ないなぁ〜一人で大丈夫なの?」
デンオウはこんなのんびりした女の子が一人で旅を・・・と思い心配した。

「あ・・・慣れてますので大丈夫です。それに一人の方が気楽ですし」
彼女はにっこりと微笑みながら言う。

「でも・・・今回は助かりました・・・お礼というか・・・あの・・・」
彼女は白い頬をピンク色に染め、もじもじしながら何かを言おうとしている。

「・・・?」

「わっ・・・私も・・・正義の味方のお手伝いをしてもいいですか・・・?」

「いいおw」
デンオウは驚く様子も見せず、あっさりと言い放った。

「えっ!・・・・・ほ、ほんとですか!?あ・・・ありがとうございます!!」
てっきり断られると思っていたが、そんな答えが返ってくるとは思ってもいなかったのでミンツは満面の笑みを浮かべた。

「これからもよろしくね♪」
「こちらこそ宜しくお願い致します・・・!」


可愛い助手ができてちょっと嬉しいデンオウであった。

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あきゅろす。
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