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少女プロディジー
伊達Side3、です





宍戸の課題も終わって会話に戻れるわって自分のパソコンに戻ろうと振り返った。

そこには俺の席に座ってキーボードを叩いてるジローの姿があった。

そして俺は思い出す。

チャットの画面を伏せずにそのままにしておいたことを。


「ああああああああああああジローなにしとんねん!」

「なにってこれだC」

「いや分かっとんねんそんなこと!なに書いたんやあああ!」

「忍足煩いぞー」

「先生今そんなどころやないんです!」


心中で叫び声が響き渡る。

ジローが変なこと書き込んでたら……!


伊達 》なになにおっしー誰と喋ってんの!?

伊達 》俺伊達じゃなくてジローだC!


やっぱりな!

人格崩壊とか二重人格とか言われとるやんけ!

ああもうどないしてくれるん……俺のイメージ崩れ去ったやろ絶対!最悪やあああ。

ってそばかすさんが厨二的なこと言い出した……!


ひなたん 》上止めれwwwwジローだかおっしーだか知らんけど伊達さん出してほしいっすわwww


おお、ひなたんさん!

このタイミングで行かせてもらうわ!なるべく自然に行くで!


伊達 》今では黒歴史になってるノート思い出したわwwww

そばかす 》お?

ひなたん 》ん?

鷹の目 》戻ったか?wwつか黒歴史になってるノート気になるwwww

ひなたん 》黒歴史ノートkwsk!www

伊達 》誰がそんなもん晒すかwwww


ほんまに。あのノートは永遠に押し入れん中に封印されとくべきやねんで!

その後鷹の目さんとひなたんさんが急に優しくなった。

ああやっぱ勘違いされとるわこれ。

友達がやったってほんまのこと言うたらいつも通りに戻った。

最終的にはROMってたなんて言われた。いや普通目の前で友達が俺の名前で話してたら止めるやろ。


伊達 》え?俺ROMってるって思われてたん?

ひなたん 》うん

伊達 》


即答……やて……!?


そんなとき、氷帝のチャイムが鳴った。

あーあ、まだ話してたかったのに。

あ、次体育か。

と思ってたら鷹の目さんとこもそばかすさんとこもチャイムが鳴ったみたいやわ。

鳴る時間一緒やねんな。

オフ会については友人を連れていくことが決まったみたいや。

あとのことはまた今度らしい。


「忍足ー!早く行かねえとロッカー取られる!」


文を打ってる間、宍戸のそんな声が聞こえた。


伊達 》そうなん?あ、もうあかんわ。ほなノシ


それだけ打って反応を待たずに退室ボタンを押してパソコンをシャットダウンさせた。

荷物持って宍戸の元に行けば「遅え!」て言われた。すまんなあ。

ジローもこっちに来て男子更衣室に向かう。

その最中、「おっしー今度オフ会に行くんでしょ?俺も行きたいC!」ジローがいきなりそんなことを言い出した。

俺が宍戸に課題を教えてる最中にあの会話読まれてたんかな。

友人を連れていくこと、て言ってたしジロー連れていくか。

まあ、


オフ会、楽しみやなあ。





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あきゅろす。
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