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少女プロディジー
伊達Side2、です






ひなたん 》え?伊達さんもう不審者扱いされてないんですか?


!?

その画面の文章に目を見開いた。

今の気持ちは簡単には表せない。

脳裏に浮かんだ文字のままキーボードを叩く。

ま、まさかひなたんさんにそんな認識されてたなんて思ってなかったわ……。

不審者って……俺のどこが不審者なん。


そばかす 》ひなたんさん!?www

鷹の目 》声と吐息と発言に定評のある伊達さんwwwwwwww


声と吐息と発言?いや、よく評価されてるけど。

なんかエロボイスとか吐息が多いとか発言が危ないとか。

声と吐息はしゃあないやん。声は天性のもんやし、吐息は無意識やし。

発言やってあれただのネタやねんけど……。

そこら辺視聴者の人は分かってるやろうな。

ひなたんさんだって多分分かってて言ったんやろうけど、こう、憧れの人から直接言われるのはちょっと、な。


伊達 》な、なんかショック受けたわ…


思いのままにそう書き込んだ。

すごいショックって訳やないけど……、うん。


「なあ忍足」


その声に一気に現実に引き戻された。

一瞬先生にばれたかと思ったけど声の質が違う。

とりあえず声が聞こえた方に顔を向けると、隣に座っとる宍戸が眉を寄せとった。


「宍戸?」

「お前この課題終わってるよな。ちょっと分からねえところあるんだけど教えてくんねえ?」

「ああ……ええよ」


しゃあないな。なんとなくこの続きが気になるけど友人の為や。

3人との会話はちょっと後回し。

その後の会話を見ずにちょっと席外すって書き込み。

チャットの画面をそのまま放置して宍戸のパソコンを覗き込んだ。





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あきゅろす。
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