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■おかしな自分
6月になると俺の体の調子はさらに悪くなる。

ただでさえ、おかしな力加減に悩まされていたのに、時々現れる興奮に俺は何度も何度も耐えることになる。

そんなある時だった。

ゆいと祐太がなにやら仲良さげに話している。

「それじゃあゆうくんには秘密ね♪」っとゆいが言うと「わかったー!」っと祐太はいい、ふたりは別れていった。

そんなところを見てしまった俺は、今まで落ち着いてたはずのもやもやとした心が再び現れる。

あんなに俺にベタベタだったゆいが、俺に隠し事なんて…そんなのあるはずないと思っていたのに。

っと、普段はこんなことでそこまでイライラはしないのだが、モヤモヤした心は再び現れる興奮と混じり、今までで感じたことが無いような、凄いイライラへと変わってゆく。

すっかり興奮状態の俺は我慢出来ずにゆいの元へゆくと、「ゆい!!」っと、瞳を発光させながらゆいに叫び、ゆいの体を一気に掴むと、ドンッ!っと壁にそのまま叩きつけてしまい、「ひっ!」っとゆいはびっくりしながら痛そうにしては膝が落ちて座り込んでしまっている。

「俺に秘密ってどういうことだよ!!」っと俺は再び怒鳴ると、ゆいは「え?!誤解だよ!!」っとゆいも強く叫びながら、それでもビクビクと震えている。

「俺にはゆいしかいないのに!!ふざけんな!!」っと興奮したままゆいの足を踏みつけてしまうと、「痛いっ…痛いよやめてよ!!ゆうくん!!」っとゆいは必死に逃れようと叫ぶ。

その痛がっているゆいを見ているうちに、だんだんと罪悪感を感じてゆき、イライラが少しずつ落ち着いてはゆっくりと俺は我に返っていった。

「うぅ…なんでっ…」っと、俺は足を離してしゃがみこむと、「ゆうくん最近何か変だよ…」っと、ゆいは心配そうにしている。

しばらくゆいに見守られているうちになんだか恥ずかしくなってしまい、「なんでもない…ごめん」っと、俺はゆいから走り去る。

この興奮は果たして成長から来たものなのだろうか…?それともあの血液からなのだろうか…?
必死に考えてみるがわからない…。



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あきゅろす。
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