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■怪しい液体
女子に付きまとわれなくなり、時間もたっぷりと空いたせいか、俺はフッとこんなことを思うようになった。

"1度でいいから同じ体の人に会ってみたい"

写真や話では聞くのだけれども、俺以外全く見たことがない。
もしかしたら会えば、今後生きてゆく参考になるかもしれない。

前山に行った時は俺は入っても大丈夫だと言われた。

あれからだいぶ立つが、もしかしたら会わせてくれるかもしれない。

俺は再び家族には黙って、日曜休みに再び山へと旅立つことにした。


山につくと、すっかり黒い霧はなくなっている。

そもそもあの黒い霧はなんなのだろう?

俺は小さい体を動かしては、再び紐をくぐっては警備員の元へと足を運んだ。

すると、「こら!入ってきてダメじゃないか!!」っとあの時とは違う警備員さんに捕まってしまう。

「あの、前来た時はここに入っていいって言われたんですが…」

っとあわてて俺は小声でいうと、「こんな子供がぁ??」っと驚きながらいい、「いいかい?ここの住民はみんな感染症にかかっていて、君も入ったら大変な事になっちゃうよ??」っと、俺を連れて追い出そうとする。

そしてしばらくすると、別の警備員がやってきては、「あの、その子を今すぐ連れてこいとの命令です!」っと慌ててやってきては、俺を掴んでる警備員さんも「え?え?」っと驚いている。

そうして2人に中に入れられると、前回現れた男の人が現れる。

男の人は俺見るなり慌てて「申し訳ございません、もう礼儀を知らない人ばかりで…!」っと、再び俺を怖がるように頭を下げる。

ほんとにこの人は、なぜ俺の扱いがこんなに丁寧なのだろう。

「いえ…そんなこと…、それよりここに俺と同じ髪をした人がいるってほんと??」っと聞いてみると、「そうですそうです!大変忙しいお方ばかりですがお仲間はちゃんといますよー!」っと言う。

そして引き続き口を開け「そういえばこちらのお方様からお預かりものをしておりまして、もしあなた様が再びいらっしゃった場合は是非ともつかってもらいたいと…!」っと、俺のそばに近寄っては怪しい赤い液体が入った注射器を用意する。

俺はそれを見ては、「な…なにこれ…血液…?!」っと一歩引くと、「私にもさっぱり分かりません。私はあの方の…ただの道具ですので…っ」っと、プルプル奮えながら注射器を持っている。

「そのお方には会えないの?いきなり知らない人からこんなもの渡されても困っちゃうよ…」っと俺はつぶやくと、「そこをなんとか…っ、使ってもらわないと私の身が…身が…」っと男の人は必死に頭を下げてお願いしている。

それでも俺は怖かったので「いらないです!」っと離れた。

その時だった。

何かを足で踏むと急激な睡魔が襲われては体が動かなくなってばたりと倒れてしまう。

この感覚…、たしかどこかで…。


そんなことを考えながら、俺は意識を失い、頭が真っ白になった。

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あきゅろす。
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